「せむしのこうま」と司書

子供の頃すり切れるほど読んだ絵本。
「せむしの子馬」
世界観が立ち上がるようなディティールや、
知恵と勇気の大切さを教えてくれるストーリー、そしてスーホーの白い馬やマリオのヨッシーにも通じる愛くるしくも頼りになるこうま。

どうしてもう一度読みたくて、探してみたものの、版や訳がいくつもあってほとんどが絶版で書影もありません。というわけで、蛇の道は蛇、本の道は司書。図書館のレファレンスサービスを利用してみることにしました。

断片的な記憶
1:1984-90くらいには出版されていた。
2:200ページくらいあった。気がする。
3:挿絵はカラー、表紙は白っぽい。
4:主人公イワンが初登場のシーンで「ペーチカ」に座っている。(これがポイントかも)
5:こうまが敬語で喋る(ほとんどそう)
という散らかった条件を伝えると、、
見事に数日で候補を絞り込んで現物を取り寄せてくれました。司書凄すぎ。
用意してもらった10種類以上の版と資料を見て、思い出の一品はすぐに分かりました。ページをめくると一字一句が全て懐かしい。そして色褪せない。

幼少期の自分に教えてあげたい、
「30年後の君は図書館司書さんの力を借りてその本と再開できるよ。そしてそこから毎晩子供に読み聞かせる日々が始まって、本好きが遺伝する。ただ、児童版といえどモルグ街の殺人は怖すぎて子供が夜眠れなくなって大変になるから注意すること!」

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