3333あさひ(店舗レポート)

2024.4


今日は、久しぶりにあさひに行って見ました。
あさひは自転車専門店を運営している製造小売業となります。
関東・関西・東海エリアを中心に全国に500店舗を展開しています。
取扱商品数は2万点以上となっており、多くの自転車を取り揃えている印象の強い自転車専門店になります。

顧客8~15万人当たりに1店舗の商圏と考えており、現在の人口カバー率は6割を超えています。
現在は郊外の大型店に加え、首都圏に小型店の出店を増やしています。
自転車は物量の変動が激しいとされていますが、あさひでは、自社倉庫を東西に保有しており、それは今後の強みとなると思います。

自転車業界の状況はそれほど良いとは言えず、生産の半数は輸入に頼っており、仕入れ価格は上昇し、メーカーの販売価格も上昇しています。それに加え、物価上昇が続いている中で、新車販売の減少傾向が続いています。ただ、修理・メンテナンスなどが増加しており、需要の変化も見られます。また一般車から電動車への乗り換えが続いており、自転車業界も大きな変化が見られていました。


そんな環境の中で、あさひの売上は好調でした。

かぶたんでみると、売上は好調も利益は減益となっていますが、来期の見通しが4年ぶりに二桁増益なったことが評価されているようです。
コメントによると、今期は新規出店15店舗を計画のほか、専門店へのニーズが高まる修理・メンテナンスやパーツ販売の増加を見込んでいるようです。


昨年の実績をみると、あさひブランドが好調であることが書かれています。
2020年と比較しても、電動自転車、あさひブランドの伸び率が高いことがわかります。

 

あさひではシェア率が上がっていますが、最近上場したダイワサイクルの資料でも大阪府のデータですが、シェアは上がっており、あさひと同じように首都圏で拡大する考えでいるようです。

市場動向をみると、大型自転車専門店チェーンへの寡占化が進んでいることが大きなトレンドとなっています。
一つはオーナーの高齢化等により街の自転車店の減少がありますが、
昨今の物価上昇もあり、今後さらに寡占化が進むと考えられます。
これは自転車だけに限った動きではありません。
ラーメン店などでも同じような動きになっていますので、今後、チェーン店が優位な状況になっていくと思われます。
商品開発力、調達力、販売・サービス力が価格競争力となると考えられていると思われます。

自転車の保有台数は2016年は7000万台を超えていましたが、2021年の実績では、5700万台となっています。保有割合は50%前後となっています。
ただ世界的に見ても自転車の利用率は欧州と比較しても高い水準になります。
特に日本では、自動車の利用する人は多いですが、約4割は5km未満の短距離の利用する人が多く、自転車に乗り換える可能性が高いので、何かのきっかけで増える可能性はあると思います。
特に今はインフレが進んでいますので、自動車などは自転車と比較すると維持費がかかりますので、場合によっては今後利用が増える可能性はあると思います。
過去を振り返ると、東日本大震災やコロナ流行時には、自転車の利用が増えています。
災害などでは、一時的に自転車の利用が増える傾向が強いので、憶えておきたいと思います。



あさひに行くのは久しぶりです。
ここ数年、自転車に乗ることもなかったので、あさひに来店したのは、4~5年ぶりでした。
以前、この店舗で、クロスバイクを購入したことがありましたので、少し懐かしい感じがしました。

この店舗のエリアは車で移動する人が多く、あまり自転車を乗る人は少ないと思いますが、近隣には比較的多くの学校がありますので、ある一定の需要はあるのだと思います。
地図でパッと見た感じでも半径5km圏内に自転車専門店は大小20店舗ぐらいはあります。
すぐ近くには大型の自転車店ジョイやイオンバイクなどがあります。

この会社は東海地方に多くある店舗ですが、
インターネットで販売する自転車を相互の店舗で受け取れるサービスを始めていますこうみると、インターネットで購入する人は増えているのだと実感します。

ダイワサイクルの売上構成を見ても、あさひと同じように電動自転車とパーツ・修理メンテナンスが成長戦略と考えているようです。


店内をみると以前とはかなり変わっていました。
この店舗2フロア構成になっており、1階は、一般的な自転車(通学用・通勤用・子供用)が多く陳列されていました。
価格も比較的安い自転車が多くあった印象がありました。
今回見ましたが、思っていた以上に、電動自転車が多くありました。
中には、通学用の電動自転車も多くありました。
今は、電動自転車でもOKなことに驚きました。
電動自転車は、平均して10万円前後になりますので、通常の一般車とくらべるとかなり高いです。

オンラインで掲載されている電動自転車のアイテム数とシテイサイクルの掲載数をみるとほぼ同じになっています。
シテイサイクルの人気の自転車をみるとアサヒブランドの商品が上位に来ています。

見ていると、自転車の防止剤などのセットなどを用意しているので、長く、乗りたい人が多いのだと思います。
パーツ・メンテナンスの売上が伸びているのも肯けます。

店頭でもそうでしたが、かなりパーツの販売を強化している印象で、
長く利用している人が増えているのか?カスタマイズしている人が多いのではないか感じられました。

また自転車高額になっていますので、防犯向けの商品も充実していますので、以前より自転車を購入するのに、お金がかかっている印象は受けています。
なので、消費者は、より充実している大型チェーンで購入する傾向が強いのかもしれません。

街中では、あまりヘルメットをつけている人はあまり見かけないですが、
店頭の価格では、それほど安くない価格になりますので、購入に躊躇するのも肯けます。


電動自転車の売上は伸びていますが、オンラインでは、NBブランド製品が
売れているように思います。


決算資料のコメントに書かれているエナシスシリーズの電動自転車は
11.3万円となっています。
充電時間5~6時間となっており、走行距離は50~90kmとなっています。




あさひでは公式アプリがあります。
実績でみると、DL数は183万、アクテイブユーザー数は15万人となっています。



2階のフロアにも行きました。
以前来店した時は、ほとんどがスポーツ車などの自転車が多く置かれていましたが、今回来店した時は、スポーツ車半分程度まで売り場が縮小し、逆に子供向けの自転車や部品・パーツ関連かなり豊富に展示されていました。

ここ数年で、自転車における需要はかなり変化したのが、店舗の売り場を見てもすごく感じることができました。

スタッフの人数も以前は2名前後でしたが、来店した時は4~5名前後と多くのスタッフがいました。
自転車整備士の推移を見ても、店舗での人員を増やしているように思います。

店内の自転車などを見ても、予約済みの自転車が多くありました。季節的に新年度になりますので、新たに購入する人が多いのだと思います。







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