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母のそばで♡地球の未来を想う篇

季節の変わり目はキツイ。
気温の上下が激しくて…。
こんなにキツイものだったかな?


冬から春へ


苦手な冬から暖かい春に季節が変わった。
ワクワクするはずなのに、今年はキツイ。

まず、今年も2月から花粉症が始まった。
60歳を過ぎたら花粉症は軽くなる、
なんて誰が言ったんだっけ?

加えて気温の上下が激しすぎる。
エアコンで部屋を暖めるだけでは足りなくて
この冬は寝る時に電気毛布も使った。

隣で寝ている母は、電気毛布と
ペットボトルあんか。
足が冷たい、というから
お湯を入れたペットボトルにカバーをかけて
足元に置いている。

そんな毎日だったのに、突然気温が上がった。
明日は雨、という天気予報で湿度も高い。
着ていたトレーナーを脱いで半袖Tシャツに
着替えた。

掛布団は1枚減らし、寝る直前までエアコンは
除湿にする。
さらっとしてぐっすり眠れる。あぁ、便利な生活!

ところが夜中に寒くて目が覚めた。
仕舞っていた掛布団を出して掛け、
Tシャツの上から長袖トレーナーを着る。
母を見ると布団にしっかりくるまって寝ている。
寝入りばなは暑かったから、2枚ある掛布団の1枚だけ掛けている。
もう一枚は半分に折って重ねているから、広げて掛ける。

やっと眠りにつき、朝起きてリビングに行くと
まるで冬。
すぐに暖房を入れて朝の準備をする。
動いていると暖まってきて、暖房を切る。

こんな調子でエアコンも除湿、暖房を繰り返す。

大した事していないのに、身体だけは一人前に
キツイ。
季節の変わり目だから?
自分も結構な年齢になって、生きているだけでもそれなりに疲れるから。

自分もどんどん変わっているのだな。
母の心配をしているけど、自分の変化にも
気をつけよう。
しかし、私でもこんなにキツイのだから、
母はもっとキツイだろうな。

季節の変わり目と地球温暖化


昔から、季節の変わり目には気をつけるように
言われている。
二十四節季について読むと面白い、と感じ入ってしまうし、「節分」だって季ける、と
書くではないか。
昔から季節に敏感な日本人だ。四季があるから。
ということは「地球温暖化」の今ほどで
なくても、季節の変わり目を感じて
生きてきたはず。

そういえば、私の妹は幼い頃「小児喘息」で
季節の変わり目は大変だった。
母は寝ずに妹の世話をしていた記憶がある。

私は、今までは健康で季節の変わり目も難なく
過ごしてきたが
加齢と地球温暖化による変化で、
キツクなってきている。

「地球温暖化」という言葉を初めて聞いたのは
いつだったろうか?
そんなこと、自分には関わりのない、遠い未来のことだと思っていた。
まさか、自分が生きている間に「地球温暖化」を感じるようになるとは!

改めて母を見る。
若い頃は戦争で苦労し、やっと平和な世の中になって子育ても終わったと思ったら病気をし、
肺がんの手術を2度した。

夫を看取って、それも乗り越えてゆっくり
暮らしていたらコロナ禍だ。
まさか、人生の終わりがけにこんな不安で窮屈な世の中になろうとは!
やっとコロナも一見落ち着いたように見えたら、
今度は肺ガンが悪さをしている。

次々に難問が降りかかる。

みんなそれぞれ、何かの難問をクリアしながら
生きているのだな。

次の世代へ


子どもの頃、母は戦争の話をよくしてくれた。
私は素直な気持ちで聞いたことがある。
「どうしてみんなで、戦争はいやだって
言わなかったの?」

今度は私が孫に聞かれるかもしれないな。
「どうしてみんなで地球を守ろう、って
言わなかったの?」

ごめんよ。

60年後、孫は私の年になっている。
その時、地球はどうなっているのだろう。

以前は深く考えなかった。
自分がいなくなった後のことは
心配しても仕方がない…
そう、思っていた。

自分でコントロールできないことは、考えない

これが普段の信条。
だから母が「何歳まで生きれば良いの?」と
聞いても
「自分で決められないのだから、心静かに
待ちましょう」
と答えている。

しかし!!
ここにきて「自分でコントロールできないこと」を心配している私。
孫たちが苦しい思いをするのは辛い。

次の世代へ、安全・安心・クリーンな環境を渡したいものだ。

本題


さて、本題。
私が、身体がキツイだの、
地球の未来がどうしたの
とぐだぐだ言っている隣で
母はどんどん調子が良くなっている。
そのように見える。

訪問診療の先生が仰った。
「持ち直しましたね。医療と家族のサポートが
良い具合に回っていると思います。」

ああ、良かった、めでたしめでたし…
では終わらないと思うけど。
長くなるほどこちらの体力と精神力が試される。

でも、早々に終わっても
こちらの精神力は試される。
ならば、長い方で。

先生から教えて頂いた「訪問リハビリ」を
お願いすることにした。
どう見ても、母は退屈そうだ。
訪問リハビリで体を動かせば
楽しいかもしれない。

訪問診療、訪問看護、訪問リハビリ。

初めは動けなかったから
訪問系をお願いしたけど、
動いて病院に行けるかもしれない。
酸素ボンベのキャリーを引いて。

母は強い。
昭和一桁の人は強い。

私は地球の未来を心配している場合ではない。
自分の未来を心配しよう。
母より先にダウンしないように。


最後までお付き合い頂き、ありがとうございます♪












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