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初手6八銀?知らないことは成長のチャンス!

本日の記事は、がっつり将棋に関する内容となっておりますので、将棋に興味がない方は、最後の段落”まとめ”だけお読みいただければ、本記事で書きたいことが書かれているので、途中は飛ばしちゃってください(笑)


初手6八銀

50代の大きなチャレンジとして、将棋のアマチュア初段を目指しているハルリです。

しかし、少年時代は多少遊んでいたものの、大人になってからは30年間で3局程度しか指した記憶がない、いわゆる初心者。

そんな状態ですが、挑戦したいことは挑戦する!と決めている私ですので、元旦に将棋ウォーズという将棋連盟公認のアプリに登録して、4か月が経過しました。

4月21日現在、251勝262敗。
現在は5級なので、初段なんて遥か彼方すぎて、雲の上の存在といったところです。

そんな毎日オンライン対局を楽しんでいる私ですが、少し前、衝撃を受けた出来事がありました。

それが、相手の方の初手、6八銀。

初手の基本は角道を開ける7六歩。もしくは飛車先の歩を突く2六歩。まれに中飛車の方が5六歩があるくらい。

私自身も記憶がある限り、7六歩か2六歩しか初手に指したことがなかったので、相手の方の6八銀を見たときは、「舐めてるの?」と思ってしましました。

しかし・・・、舐めてたのは私の方でした。

結局、その対局はコテンパンにやられ、何か腑に落ちないと思いつつも、その後、再度、初手6八銀と指される方と対局し、またもやコテンパンにやられてしまいました。

これはおかしい・・・。

そして調べてみると、これは、初手6八銀という意表の出だしから、玉を囲わずに速攻を仕掛けていく「嬉野流」という、プロでも時々指される戦法のひとつだったんです。

30年間、ほぼ、時がストップしていた私は、衝撃を受けました。
「こんな戦法があるんだ・・・。」

知らないことに直面する大切さ

対局の初手から、相手から見たこともない戦法の手筋が打たれたとき、正直戸惑いを隠せませんでした。

それまで慣れ親しんだ指し方とはかけ離れた展開に、一瞬頭が真っ白になったのを覚えています。

日常生活でも、同様の経験はありませんか?

例えばスマホの新しい機能を使いこなせないとき、説明書を読んでも全くわからず、イライラしたことはないでしょうか?

新しいことに出くわすと戸惑いを覚えるのは自然な反応だと思います。

しかし、そこで大切なのは、自分の無知を恐れるのではなく、謙虚に受け止めること。

自分には知らないことがあり、未知の領域がまだまだ存在するということに気づかされる瞬間です。

たとえば料理でも、初めて試す調理方法がうまくいかず戸惑ってしまったものの、そこからコツを学んでいけば次第に上手くできるようになるはずです。

今回、学んだのは、知らないことがあると気づくこと自体が、実は新たな可能性に気づく良い機会になり得るということでした。

自分の無知や視野の狭さに気づき、それまでの発想を越えた新しい世界が広がっていることに気がついたのです。

新しいことを学び、そして実践

その後はもちろん、嬉野流を調べました。
YouTubeで、嬉野流と検索すると、出るわ出るわ関連動画。

狙いや対策など、付け焼き刃ではありますが学習をし、次の対戦に臨みます。

そして、再び、嬉野流で指してくる方と対局した時、学習したことを思い出しながら頭をフル回転。

なんとか、先方の攻撃を交わし、無事、勝利することができました。

少し、調子に乗った私は、次に、自分が嬉野流で指してみることを決意。

そして初手6八銀を指す瞬間、すなわち、人生で初めての一手を指す瞬間は、少し緊張しました(笑)

指した瞬間、相手が少し考えます。
恐らく私の1週間前と同じ心境ではなかったかと推測されます。

そして、その対局は、見事勝利!!
しかもその後、20局を、すべて嬉野流で指したのではないのですが、14勝6敗で乗り切ることに成功しました。

なんだかんだで、勝つとモチベーションが上がります。

嬉野流の手筋に翻弄された経験を経て、私はその戦法を学ぶ決心をしました。

知らないことに直面した以上、その領域を学ばずしてはいられないと、大げさに言えば覚悟を新たにしたのです。

確かに新しいことを学ぶことは簡単なことではありません。
しかし、一歩ずつ学びを重ねることで、見えてくるものがあります。

最初はスムーズにできなくても、継続して工夫を重ねれば必ず力は付いてくる感覚を僅かですが、学ぶことができました。

そして、学びは行動を伴って初めて価値を生むものだということも実感できました。

まとめ

今回は、嬉野流という全く知らなかった戦法に出会った経験を振り返ってみて、"知らないことに気づき、学び、実践する"ことの大切さが身にしみて分かるお話をさせて頂きました。

大切なのは謙虚な姿勢。

知らないことに出会っても、新しい可能性や自らの無知を認識する良い機会と捉え、その気づきを契機に、謙虚な姿勢でこれまで知らなかった領域を学ぶことが大切です。

そして、最終的には実践です。

このように一歩一歩、知らないことから学び、行動を起こすサイクルを繰り返すことで、確実に自分自身が成長できることを体感できました。

人生においても、未知のことに出くわした際には、それをチャンスと捉え、学び、実践に移すことが大切なのだと思います。

失敗することは恐いという感覚はあるものの、それ以上に、挑戦せず、現状維持の方が恐い(≒楽しくない)という感覚です。

今夜も、オンライン対局楽しみます。

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