透明人間。髪を染める。

3日ほど前、僕は髪を切った。
髪色は真っ赤なモヒカン。

このヘンテコな姿で街を歩くと、人が振り返り僕を嘲笑う。これが気持ち良い。
これは周りから僕が人として認識されていると言うことだ。それも振り返るほどの。

普段バイト先では、仕事ができず落ちこぼれの僕を誰も構おうとはしない。
そこにいるが認識できないほどの透明人間に限りなく近い存在。

だから朝笑いすらも気持ちが良いと思ってしまう気持ちの悪い人間になってしまった。

今日も髪を逆立てて街を行く。

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