前回の続き

家に帰ってから、
幻聴はますます激しくなりました。

その時は、
統合失調症の症状とは思わずに、
鈴木さんとテレパシーで会話してるんだと思い込んでいました。

考えてること、感じてることが全て鈴木に伝わって
筒抜けになってるような感じです。

”なんだこれは、僕はテレパシーで鈴木と繋がったのか？”

非常に辛い状態でした。

その日の夜、
急に変な妄想が入り込んできました。

空中に人差し指と中指で、変な記号（梵語？）を描くと悪いものを払えるという妄想です。

僕は、あまり深く考えず何度かそれを練習してました。

鈴木さんとの幻聴での会話に苦しんでる最中、
突然、鈴木さんから電話がかかって来ました。

この時、僕は幻聴に苦しんでたので、
無心（何にも考えない）で
鈴木さんの電話を聞くと、
催眠暗示でこの症状を、
なんとかしてくれるんじゃないかと言う妄想が出てしまいました。

鈴木さんからかかってきた電話を何も考えないで聞いてしまったんです。

無心で聞いていたので、
電話の内容がなんだったのかは一切覚えていません。

電話を切った後も、
鈴木さんの幻聴は続きました。

この時、
突然生まれて初めての幻覚を体験することになります。

鈴木が、
ガンダムのファンネルの様な幻覚で攻撃を仕掛けて来ました。

はっきり見えた訳では無く、
白っぽい半透明な幻覚です。

鈴木さんが、
さっき教えたので払えと言った様な気がしました。

僕は、ムキになって払わずに、
その幻覚を受け止めました。

何か呪われたような気分になりました。

すると、目の前に大きな白い半透明な髑髏の幻覚が、
もわぁ〜っと現れました。

その幻覚を見た直後、僕は発狂したのです。

続く