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なぜ統失?第2部「閉鎖病棟入院編」⑦色とりどりの薬。

前回の続き

初日の夕食を食べ終わると、
みんなで詰所の前に並んでお薬タイムです。

順番が回ってきて、
僕は薬の入った袋を見て少しギョッとしました。

ピンク、黄色、白、
色取り取りの錠剤が20錠近く入ってました。

僕は、あまり深く考えず、
それをコップに入った水で流し込み、
前に並んでる人がやってる通り、
口を大きく開けて、看護師に全部飲み込んだことをアピールしました。


薬を飲んでから、
就寝の21時までの間にちょっと変なことを考えてました。

別に死にたい気持ちは一切ないのに、
どうやったらここで自殺できるかクリエイティブに考えていたのです。

Tシャツをちぎればロープにできるかな?
でも、ロープをかけるとこがないなぁ。

こんな具合に…

結論としては舌を噛みちぎるくらいしか無いなと思いました。

何でこんなことを考えてたのかよく分かりません。


就寝の時間になり、
布団の中に入って目を瞑ってると、

また、鈴木が何か攻撃してくるイメージが浮かんできました。

僕は色々とイメージを出して抵抗しましたが、
これでは鈴木には勝てないと思い、作戦を変えました。

ガチホモで攻撃して嫌がらせで退散させよう。

くそみそテクニック作戦です。

熾烈な戦いとなりました。

僕が、ガチホモのイメージで鈴木を攻撃すると、
何故か、僕が大笑いすることになるんです。

僕が笑ってるのではなくて、
僕に乗り移った鈴木が大笑いしてるかのような感覚です。

戦いは明け方まで続いたと思います。

僕が、夜中ずっと騒がしかったので、
同じ部屋の人は、この時さぞ迷惑だったろうと思います。

朝になって、同室の人に、

「昨晩は、酷かったのぉ。」

と、言われました。

「ええ。」

と、返しました。


ここから長い期間苦しむこととなります。


朝になると、鈴木の声の幻聴がまた復活してたのです。


続く








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