中学受験当日

2月1日第一志望校受験当日

いつもより早い5時半に自ら起きてきた息子。もしかしたら、あまり眠れなかったのかもしれない。
いつも通り、寝起きでトランポリンを数分飛んで頭のスイッチを入れる。
私としては、この日を健康に迎えられたことに感謝。唯一にして最大の私のミッションを果たしたような気持ちになった。

前日様子の振り返り

昨日の午前中は普段通りに見えたが、午後からはそわそわして落ち着かない様子だった息子。テキストを前にしても心ここに在らずな状態。緊張・ワクワクから「今まで感じたことない感覚」「今日は時間が全然進まない。今までで1番長い1日だ」と口にしていた。12歳が受験前日を過ごしているのだから当然の感覚だと思う。にも関わらず、ダラダラしているように見えて、つい何か言いたくなってしまうのを必死で堪えた。
早めにお風呂に入り、夕飯は予定通り鍋しゃぶ。いつも通りモリモリ食べていたので安心した。夜になるとだんだん落ち着いて普段通りになったような気がする。

そんな時に塾の先生から電話があった。
「本当にここまでよく頑張りましたね。あとは力を出し切って結果を出すだけですね。志望校を決めた時、夢物語に近いかもという状況でしたが、今は合格圏内というだけでなく、かなりいい位置にいる。本当によく頑張りました」と。
私も先生と同じ感覚だが「夢物語に近い」というコメントには笑ってしまった。当初は、こんな高い目標を掲げていいのか不安がる私に「十分可能性ありますよ」と言っていたが、内心「夢物語」とも思っていたのだ。
たくさんの受験生を見てきた塾講師、少しは可能性を感じての「十分可能性はありますよ」という言葉だったと信じよう。その後、息子と直接話し、激励の言葉をくれた。おかげで更に落ちつたように見えた。

学校の友人から応援の電話もあった。「まさかかかってくるとは思わなかった。」と嬉しそうだった。別の幼なじみの友達からは、親同士のラインを使ってメッセージが届いた。
「受験」はこの子たちの「青春」なんだと心から実感した。

その後、いつより早い22時には二人でベッドに向かった。寝る前に、頭と肩をマッサージした。本当は娘とやるようにハグをしたいが、思春期真っ只中でハグはやらせてくれない。マッサージという手段を使ってのスキンシップ。オキシトシンが分泌されてお互いが癒やされていることを願う。

試験会場までの道のり

駅へ向かって歩いている時「誰にも会いたくないな」と言っていた息子。
予定より1本早い時間に到着。車両に乗り込むと、いつも塾の行き帰りを共にした一番信頼している塾友達と遭遇。
前言撤回でこの偶然の出会いをとても喜んでいた。
別れ際にお互いガッツポーズ。小さな偶然を大きな奇跡に思ってしまうくらいなんだか嬉しかった。「中学受験」はやはり「青春」なんだと思った。

行ってらっしゃい

会場で最後に息子にかけた言葉「行ってらっしゃい」
「おう!」とだけ答えた息子。
以前は、このシーンを想像して胸が熱くなり、涙が出ることもあった。緊張して顔を強張らせる息子を想像し、何て声をかけようなどと思っていた。

しかし、実際の息子はとても落ち着いていて、とても頼もしく感じた。私もまたとても落ち着いて、不思議と特別な熱い感情は湧いてこなかった。「自分の力を信じて出し切るだけ」何度も言ってきた言葉が親子で腹落ちしていると思えた。

試験終了

受験番号順に解散となり、息子は一番グループで試験会場から出てきた。受験生全員に「お疲れ様」と言いたい気分だった。
息子の表情からは何もわからなかったが、「やるべきことはやった。早く結果が知りいた」と口にしたので、手応えは悪くなかったのかもしれない。
熱い想いを傾けてきた第一志望校の受験が終了。健康でこの日を迎え、力を出し切れたのなら、これ以上のことはない。結果はもう変わらない。
午後受験・2/2の受験と続くから、振り返らずに進み続けなければならない。全部が終了してから「お疲れ様」と声をかけようと思う。
第一志望校の結果は3日に発表。それまで気を抜くことなくサポートしていくだけだ。

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