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キリスト教の「BEA」

竪琴音色キリスト教会の伝道者が学んだことに「BEA」というものが存在します。

この「BEA」は略語ですが、たとえば、みことばを聞いたり読んだりして思ったこと、交わりの中でみことばの感想を話す時に、とても役に立ちます。

それぞれの頭文字を分解して詳細に説明していきましょう。


Before Christ


これは、キリスト(神の言葉)に出会う前、つまり、例えるならば説教を聞く前や、聖書を読む前、究極キリストご自身に出会う前の自分の思いや状態のことを表します。

ここで、自分自身がキリストと出会う前に、

・どんな人間だったか?
・どんな考えの持ち主だったか?
・どんな問題や悩みを抱えていたか?
・聖書のことや解釈をどう思っていたか?

などの、「以前の私」というものが問われていきます。
これは言うならば、レポートや論文の「序論」の部分に当たります。

これが、「BEA」の「B」です。


Encounter Christ


文字通りこれは、「キリストと出会った時の私」を意味します。

キリストを知った時、神の言葉を聞いた時、読んだ時に私たちがどう思ったかをここで表現します。

本論の部分に当たり、内容が濃くなる箇所となります。

ここで決してやってはいけないことが、「みことばは他人に当てはめてはいけない」ということです。
あくまで、全て自分のこととして受け止め、

・過去の人生の解釈の変化
・自分自身の変革(聖化)
・自分の信仰とぶつかったところ

など、他人とシェアしていく点で重要なところとなります。

これが、「BEA」の「E」です。


After Christ


これはかなりの人が出来ていないところです。
「After Christ」とは、キリストと出会い、キリストを知った私は「それをどのように日常に適用していくか」を考えていかなければなりません。

多くの人は「BEA」の「BE」の部分は出来ても、「A」を尋ねられた時に詰まってしまうことが多いです。

原因はいくつかあります。

①みことばを知識では分かっているものの、自分の罪を自覚していない場合がある。
②信仰と日常生活が乖離している。
③サンデークリスチャンになっている(②と共通点あり)。
④信仰の方向性を誤っていたり(律法主義など)、神の御心を祈っていないことがある。
⑤そもそも聖書を読んでいない。
⑥みことばの交わりの経験が少ない。←最も多いと考えられる

キリスト者の多くの人はみことばで本心の交わりを望んでいると信じています。
しかし、教会内で真実のみことばの交わりがなされなかった場合、みことばの適用の難易度はグンと上がります。
みことばの実践が出来ないのです。

そして、適用には必ず祈りが必要になります。

「BE」を経て、自分はどうしていくべきか、どう祈っていくべきかをシェアしていくのが「After Christ」です。

証をする中でも、キリストを知ってから私はどうしていくかを答えていくことは必要なことです。

そしてそれは、自分の行いを見直すことも含まれますが、祈ってもらいたいことが出てきたら、それも「BEA」の「A」の一部分になっていくのです。

だからこそ、地上の兄弟姉妹たちや天上の聖徒たちに祈ってくださいとお願いすることは大切です。

難しい内容ですがこれが「A」です。
論文の中での「結論」となります。


交わりや証の枠組みを作っていく上で、「BEA」は他の信仰者に非常に分かりやすく伝わります。

つらつらと語らずに、簡潔に語ることが出来る方法です。

私たちの教会では、実践されていることです。
話すことが苦手な人ほど、そのような枠組みで話すことをオススメします。
そうすると、交わりもより豊かになっていくことでしょう。

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