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【動画音声解説付き】書籍「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」から学ぶコンプリメントのやり方・効果と個人的に感じる難しさ

今回は2011年に出版され、未だに不登校に悩む親御さんが読んでいる本のひとつに、「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」という本があります。

僕自身、不登校のお子さんを持つ親御さんを支援させていただいているのですが、定期的にこの本についての話題が上がるので、今回は書籍内の「コンプリメントトレーニングのやり方」に焦点を当てて解説します。

現在Amazonのkindle unlimitedで無料で読めるので、興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか。

画像引用元:https://amzn.to/3RQuje9

コミュニティ内で解説した音声付き動画も添付しておきますので、文字より音声や動画の方が良いという方は以下を視聴してみてください。(というか動画視聴を推奨しますw30分程度のプチセミナーとなっています)

以下URLから動画解説も視聴いただけます



https://www.loom.com/share/aee6d8ebe80d4e20995ca66f3363fb1f?sid=cc26ea37-0db1-41f6-8857-320aaaa66994

そもそもコンプリメントって何?

コンプリメントは「ほめ言葉」「賛辞」「丁寧なあいさつ」という意味です。


具体的コンプリメントトレーニングのやり方

大まかには以下の3つの手順で進めていきます。

1.自身の水を作る
2.コンプリメントする
3.観察記録をつける

1.自信の水を作る

このステップでは、ま子どもの良いところを見つけることが重要ということでいいところを探していきます。

最終的には子ども自身がいつでも、意識しないで、心のエネルギーを高めることができるように接していくイメージです。

親ができることは、根気強く子どものよさを見つけ、心のエネルギー(書籍では自信の水)を作り、心のコップに入れ続けられるか否かだけ。

この書籍の内容を一言で表すなら、「極論褒め続けていれば子どもは自立できる」という趣旨であると僕は捉えています。

まずは、ありがとう+自分のとても嬉しい気持ちも付け加えて伝えていきます。

ここが一番大事な部分なのですが、

「私は世界一幸せな母親」だと思って接すること。そして暗い顔や疲れた顔はしない。

この考え方が大前提になる考え方でこれが森田先生は「不登校を治す治療」だと考えているそうです。

自信の水を親が入れることが再登校へもつながる基礎となるとも書籍内で語られています。

こちらに関しては9割以上の不登校支援団体やサポート機関と共通する考えになっている考え方ですね。


2.コンプリメントする

更に高度な自信の水の作り方としては以下のようなアプローチでコンプリメントしていきます。

ありがとう+自分のとても嬉しい気持ち

を伝えていく中で更に

あなたには「〇〇の力がある」「たいしたものだ」「すごいね」

という気持ちを付け加えていきながら日々コミュニケーションをとっていきます。

親のものの考え方、行動の仕方がそのまま子どもに影響していくことを念頭に接していきます。

3.観察記録をつける

「1」「2」を実施していくためにまずは子どもをしっかり観察していきます。

観察して視点を変えてみれば自信の水はたくさん見つけられるようになります。書籍内では出てこない言葉ですがリフレーミングといって、物事の捉え方をいい方向に変ることができるトレーニングにも繋がっていると思います。

その上でよさを探すようになると、子どもは親の視線を強く感じるようになっていきます。(承認と愛情を感じる)

この過程で自信の水が育まれ、親子の信頼関係が再構築されていきます。

ここでの観察日記で大事な部分をまとめたのが以下になります。

✅子どものいいところを毎日3つ以上見つけ、その時その場で気持ちを込めて伝える。
自信の水が貯まると子どもは突然活動のスイッチが入る
最低3週間は続ける、3週間できればずっとできるようになる
最低3ヶ月は自信の水を入れ続ける
1個2個じゃダメ、3個でないとダメ

褒めることよりも、子どもの持っているよさ、資質に気づかせる意味合いが強いと書籍内で語られています。

そしてコンプリメントができるようになると、子どもの些細な言動は気にならなくなる。口うるさく言うこともなくなります。

ただししつけはしっかりするし、気分で叱らないようにすることも大事です。

そしてこの観察記録を見て考えることが、親の意欲を高め、お子さんに対する勘を鋭くすることにも繋がっていきます。

効果とやり方まとめ

効果とやり方をまとめると以下のようになります。

▼効果まとめ
・褒めることが多くなるが、子どもの持っているよさ、資質に気づかせる意味合いでコミュニケーションを取っていく
・行動を観察し行動に対して視点を変えて(リフレーミング)コミュニケーションをしていくので、親子の関係性が改善していく
・自己受容・自己肯定感も高まる
・コンプリメントができるようになると、子どもの些細な言動は気にならなくなる。口うるさく言うこともなくなる

▼やり方まとめ
・まずは子どもをしっかり観察する
・視点を変えてその場ですぐに褒める、承認する
・子どものいいところを毎日3つ以上見つけ、その時その場で気持ちを込めて伝える
・1個2個じゃダメ、毎日でないとダメ
・最低3ヶ月は自信の水を入れ続ける
・自然と子どもが学校が必要だと思えば再登校に繋がる、自立にも繋がる

実践の難しさ

方向性としては僕も似たような考え方なのですが、いくつか難しい部分があると感じています。

それが以下の2つです。

・そもそも「私は世界一幸せな母親」だと思って接することが難しい
・褒めるだけでは正直進路と向き合うことが難しい(時間がかかる)

やっぱり不登校中の親御さんは、「私は世界一幸せな母親」だと思って接することはすごく難しいと思います。そもそもその考えで接することができていれば、お子さんとのコミュニケーションで悩んだり、お子さんとぶつかったりすることもないのではないかと思います。

また褒めるだけでは、進路と向き合うのが難しく、お子さんによってはタイミングを逃してしまうことに繋がったり、時間がかかってしまうのも課題としてはあると思います。

▼不登校ととのうコーチングとの違い
・親御さん自信がまず不安や不満をコントロールできることが優先されると考えている
何も言わない → 安定して接することができるようになる → 褒めたり課題の分離を実践 → 「不登校の解決5ステップ」のステップでコミュニケーションが取れるようにする → 適切なタイミングで進路ややりたいことをサポートしていく → お子さんが自分で自分の進路を選べるようになる


基本的にお子さんに安心安全なコミュニケーションを作ることが基礎となるという考え方は、完全に僕も一緒です。

不登校になってしまう要因はお子さんによって違うので、「これ」といった解決方法はありません。

親御さんが信じてコミュニケーションをとっていける方法で接していくのがベストだと思います。

現在Amazonのkindle unlimitedで無料で読めるので、興味がある方は読んでみてはいかがでしょうか。

画像引用元:https://amzn.to/3RQuje9

僕自身書籍を読んだだけの知識とはなってしまいますので、もしこんなアプローチもとっていましたよというお話あればぜひ教えてください!


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