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サブリミナル効果とは一体?事例でわかりやすくご紹介!

メンバーズグッドコミュニケーションの松本です。

皆さん、サブリミナル効果という言葉を聞いたことはありますか???

私がサブリミナル効果を知ったきっかけとなったのが、コカ・コーラの広告宣伝です。

とある研究部が実験として、映画の1コマにコカコーラ購入を訴求するメッセージを入れたところ、コカコーラの購入率が飛躍的に伸びたというものです。

当然コンマ何秒のメッセージなので、人間の視覚からその内容をキャッチすることはできません。

それでは、今回サブリミナル効果の実態についてご説明させていただきたいと思います。

サブリミナル効果とは?

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サブリミナルの「サブ」は、”下”を指すラテン語で「リミナル」は、”敷居”を指します。

なので、敷居よりも下に刺激を与えるという意味です。

何を言っているのかわかりませんね。

もう少し噛み砕いて説明すると、人間の意識は「顕在意識」「潜在意識」の2つに分かれることはご存知ですよね。

顕在意識は、自分で自覚できる意識のことで、「潜在意識」は無意識を指します。

サブリミナル効果とは、人間の意識できる敷居の下の無意識の部分を刺激するものとなります。

つまり、潜在意識に刺激を与えることで相手が気づかないうちに暗示によって行動を変えてしまうという代物なのです。

サブリミナル効果が有名になった理由

サブリミナル効果が最も有名になったきっかけとなったのは、1957年に経営学者であるジェームズ・ヴィカリーが映画館で行ったとある実験によって有名になりました。

彼は、映画が上映されているスクリーンに、観客が認識できない1/3000秒という短い映像で何度も「コーラを飲め」「ポップコーンと食べよう!」というメッセージを差し込み上映すると言ったものです。

すると、なんとポップコーンの売上は58%UP・コーラの売り上げは18%UPしたそうです。

まさにサブリミナル効果で、視覚的に意識できない中で潜在意識に語りかけ売上を伸ばしたということです。

しかし実はこの話には続きがあり、この実験を発表した彼はのちに「サブリミナル効果は捏造です」と公言したのです。

なぜ捏造をしたのか聞くと、実は彼が経営する広告会社が業績不振で会社が倒産しそうだったため起死回生ででっち上げの話をしたのです。

なのでサブリミナル効果というのはあまり信憑性が低いということになりました。

しかし、2000年代のとある実験によりサブリミナル効果はある一定の状況下では効果があるということがわかったそうです。

それでは、今回その実験を3つご紹介させていただきます。

サブリミナル効果で強く握らせる実験

雑誌「サイエンス」で掲載されていた実験で、

被験者に握力測定を持たせてモニターをみてもらい、モニターに「握れ」と表示されたら軽く握ってもらうという実験です。

そして、この実験では「握れ」とモニターに表示された時にサブリミナルカットに「がんばれ!」「ナイス!」「すごい!」などのメッセージを入れたことによってなんと、握力が2倍に上がったという結果になりました。

サブリミナル効果でリプトンを選ばせる実験

オランダで行った82人の学生を対象とした実験で、

半数の41人の学生には「3時間以上飲食をさせない」というルールを課せて、残りの学生には自由に飲食してもいいというルールを設けました。

すると2つのグループでも、喉の乾きがカラカラのグループと普通のグループに分かれることがわかります。そんな彼らにパソコンの課題をやってもらうようにしました。

この時また、彼らのようなグループをさらに二つのグループに分けました。

総計4グループの学生に、サブリミナルカットを表示させ、2つのグループには喉の渇きを示唆するメッセージ伝えて、もう一方の2つのグループでは渇きに関係のないメッセージを表示させて実験しました。

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すると、

喉の渇きを示唆しサブリミナルカットを表示させた飲食をしていない学生が、喉の渇きを示唆しなかった飲食禁止の学生に比べて、飲み物が1.5倍以上減ったという結果に。

つまりこの実験で分かったことは、自分の潜在的意識の欲求とサブリミナル効果が大きな効果をもたらすということです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

サブリミナル効果を利用した表現技法は、ラジオやテレビなどの放送では用いることが禁止されています。

しかし、閾値下の意識を操作するのではなく「ちょっと見た目には分らないが、いつの間にか人の心に影響を与える」という意味でのサブリミナル効果は広告のビジュアルによく利用されています。

これを機にみなさんでも「いつの間にか人の心に影響を与える」ような魅力的な広告を作ってみてはいかがでしょうか。

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