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Vitraキャンパス行って考えた事

こんにちはテンプラです。

昨年、ドイツのvitraキャンパスへ行ってきました。
スイスの家具メーカーvitraがもつ建築とデザインの実験場。たまたま休みでキャンパス内は入ってないのですが、vitraハウス、ザハハディドの消防署、vitraショウデポなど見学、どれもすごいデザイン。建築をされる方々は憧れの場所でしょう。最寄りスイスのバーゼルから(ヘルツォーク&ドムーロンの聖地)行かれる事オススメです。※今はコロナの影響により国境またぐのは無理ですが(悲)。

とくに感動したのはヘルツォーク&ドムーロン設計のvitraショウデポの壁面で、一つ一つのタイルを半分に割って、割れた部分そのままを表面にして貼り付ける。
なので割れた断面は全て微妙に違い(割ったのはヘルツォーク&ドムーロンのスタッフさんが作業したらしい)シンプルな新しい外観なのに新しくも古い感じも、なんともいえない独特の外観美を醸し出してます。

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タイルの割れ方が全部違う!
こういうこだわり「いいなぁ〜」と思いつつも「自分は出来ないなぁ〜」と。元スタッフの方に聞いたらタイルの割れ方にもこだわったそうです。ただ割っただけではダメだと(>人<;)

こだわり=時間がかかる=コストがかかる

建築コストは簡単に言えば「材料費用」と「手間費用」の2点。近年、材料コストは世界的な輸送費や接着剤などのコスト高も要因して削減が厳しく、ポイントは「手間を下げるための工夫」です。しかし職人不足もあり手間費も上がりつつあり外国人の職人さんも増えてきました。お付き合いある会社もベトナムやミャンマーからの人々増えました。
だから作業人数を削減してもできる工程の工夫、または施工の工夫や開発が必要なのです。

私の興味ある&仕事の場合は、いかにコストかけず良いデザインや商品を仕上げる事に力を入れています。中小建設会社、工務店さんが仕事先なので、そこまで予算がないご相談も多くあります。
なので、もし私が上記の様なこだわりを実行する場合は「こだわり=効率的に仕上げる=手間を削減する工夫」の可能性を探るでしょう。タイルを割る工程の削減、割る道具の工夫。。

ヘルツォーク&ドムーロンの様な巨匠ならば、全く次元が違うので、このような事は(たぶん)考えないのでしょうね( ̄▽ ̄)ー
うらやましい。。。
ただし、この外壁の姿は、手間をかけて出来たデザイン結晶。私が同じものを効率的に仮に造ったとしても到達する事ないデザインなのでしょう。

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vitraハウスも大変素敵。ドイツの牧歌的風景が広がります。

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