15年越しにエルレガーデンを見た日

2023年8月17日、ゾゾマリンスタジアム。
座っているだけでじっとり汗をかくような夏の暑い日。
18時30分、ずっとずっと見たかった4人が現れた。

思い返せばわたしのエルレガーデンとの出会いは中学生の頃。いわゆる厨二病だったのかもしれないが、“みんなとちょっと違う”音楽をディグり、たどり着いたのがエルレガーデン。流暢な英語、耳に残るメロディライン、速攻で好きになった。

エルレが好きだから、(細美さんに憧れたから、かもしれないが)英語をめちゃくちゃ勉強した。
エルレが好きだから、友人関係で悩んでも何とかやってこれた。
エルレが好きだから、ダサくても真っ直ぐ生きようと思った。

それほどまでに、あのバンドの歌詞やメンバーの生き様は思春期における人格形成に大きな影響を及ぼしたと言っても過言ではない。

しかしながらその頃中学生だったわたしはライブに行けるようなお金もなく、親の許可も出ないので、擦り切れるくらい何回もDVDを見た。高校生になったら…と思っている間に活動休止。わたしのエルレガーデンはずっと、映像の中だけの存在だった。

それが2018年、活動再開。すっかり社会人になり、お金の余裕も出来たので喜び勇んでチケットを申し込むも、全て惨敗。ようやく手に入れられたのが今回のゾゾマリンだったのだ。
2008年のエルレガーデンの活動休止から15年も経っていた。

そして迎えた当日。
あぁ、ほんとに存在するんだなあって最初から泣きそうになった。
そして同時に、思春期特有の友人関係で辛かったこと、ガラケーの時の着信音をサラマンダーにしていたこと、活動休止のとき辛すぎて細美さんのHPからメッセージを送ったら返事が返ってきたこと、色んなこと思い出した。振り返ればわたしの青春時代の全てにエルレガーデンがいた。

MCでウブさんが「アルバム作ってハイエースで全国回って…中略…もうエルレガーデンは誰にも負けないから。」と。ウブさんってこんなアツい人なんだ、とグッときたと同時に、あの頃と同じ(それ以上の)熱量の4人の姿がカッコよかった。

エルレの歌詞って青臭いし、そんなの綺麗事だよってことも多々ある。でもそれがどれだけわたしの救いになってきたことか。そしてその歌詞を体現するかのように、泥臭くて不器用ながらカッコよくあり続けるメンバーの姿がどれだけ今のわたしの救いになっていることか。

『勝っても負けてもいいからそれぞれの持ち場で戦い続けろ』という細美さんの言葉を胸に刻み、わたしも次にまた会える日までカッコよく生きていたい!

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