わたしたちのナンバーガール

ナンバーガールの復活が発表されました。
とてもとてもとても、すごく、本当に嬉しいです。夢のよう。わたしが彼らを知ったときには既に解散していた。2002年の解散。当時わたしはまだ10歳だったのです。でも10~11歳のわたしは、GO!GO!7188のラジオを聞いて、東京事変にはまり、アジアンカンフージェネレーションやバンプオブチキンを聞き始めた頃でした。

もう少し音楽に興味を持つのが早かったら、もっと深くまで音楽を求めるパワーと技術があったら、ギリギリ現役の彼らに出会うこともできたのかもしれない。
ふたつの曲と思い出について書きます。


透明少女
ナンバーガールの音楽に出会ったのは高校1年生か2年生のときで、好きな男の子がわたしのiPod classicに大量のロックミュージックをインポートしてくれたなかのひとつでした。急に容量の増えたiPodの曲たちを、とりあえず片っ端から聞きはじめて数か月。夏の日、自転車に乗って信号を待っていた日、多分昼間だったと思うのだけど、ナンバーガールの「透明少女」が流れてきて、疾走感と、十代の錯乱や幻想と甘く靄がかったような気持ちを含んだ曲、その景色のリンクに揺さぶられました。本当によく覚えてる。アルバム順的にも他の曲を聞いたはずなのだけど、確かにあの瞬間がナンバーガールとの出会いだったと思う。何度も繰り返し聞いた。


IGGY POP FANCLUB
高校の修学旅行かな? 飛行機に乗っていた記憶がある。離陸までの時間、暇で音楽を聞いていて、その時はまだ「透明少女」以外の曲にはあまり明るくなくて、とりあえずBGM代わりに「OMOIDE IN MY HEAD 1 ~BEST&B-SIDE」を流していた。その一曲目が「IGGY POP FANCLUB」。それだけなんだけど、その瞬間のこともよく覚えてる。ナンバーガールは全体的にボーカルとサウンドの境界がクリアじゃなくて、(当時の録音技術の問題? そんなことないとおもうんだけど。ただの印象かな)不思議な感じがした。目を閉じながら声や楽器の音や歌詞を探しているうちに眠くなって、でもナンバーガールは眠らせてくれるような音楽じゃなくて、途切れ途切れに聞こえるギターの音や、離陸した飛行機の浮遊感。そのことだけはよく覚えてる。


ライジングサンロックフェスは、iPodにナンバーガールを入れてくれた男の子と一緒に行く予定です。急いでホテルと飛行機だけ手配して、あとは本当に、本当にチケットがあたってほしい……。

君の顔の輪郭を一寸思いだしたりしてみた。

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