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「CAMEO」全曲解説! vol.3

【07 Souvenir】


──いよいよ終盤です。7曲目の「Souvenir」。2017年11月リリースのシングル。3分間も曲が始まらない(!)ドラマ仕立てのMVも好評でした。改めてどんな曲なんでしょう?

これは、ズバリ「バンドマンあるある」を書こうと思った曲です。なかなか現状を打破できない男の子と、そんな彼を半分信じて、半分呆れてる女の子。たいてい女の子の方がしっかりしてて、男はいつまでも夢見がち。失って初めて、男は彼女の大切さに気づく・・・男って生き物はなんて愚かなんでしょう!ほんとに!(笑)


──なんだか、すごく、「ありそう」ですよね(笑) モデルが実在しそうな・・・

「モデル」なんて言ったら、自分の半径10メートル以内に死ぬほどいますよ。この間も知人が「これ、そのまんま自分の話」って感動(?)してくれてました。別にバンド界に限った話でもなく、もしかしたら男女が逆でもあり得るかもしれない。そういう普遍的な物語を書いた曲です。


──そういえば、Ikoman氏によるディレクションはこの曲からですよね?

そうですね。Ikomanさんは本当に素晴らしい方で。話していると、なんだかカウンセリングを受けているような気持ちになってくるんですよね。話しているうちにやりたいことがクリアになっていくし。そしてそれを120%汲みとってくれて、いざやるとなればその実現に没頭してくれる。本当に徹底的にやってくれる。「Souvenir」もIkomanさんと一緒に向き合っていったら、結果的にこうなったという感じです。


【08 many many】


──ついにラスト!8曲目は「many many」。

これはわかりやすい。いまの等身大の自分を書いた曲です。思ってることをストレートにぶちまけた歌。一番歌詞書くのに時間かからなかったかもな。ポジティブバイブス全開、いや単に開き直ってるのかもしれない(笑)。


──ポジティブバイブス、また出ましたね。この曲は珍しく「語り」の部分がありますよね?

そう。これね、朋生のアイデアなんです。本当は普通にメロディがあったの。でも語りにしてハメてみたら、なんだか面白くて。裏話としては、これ僕の自宅で録った声なんです(笑)。いろいろ試した結果、結局これがいちばんしっくりくるねと。レコーディングあるあると言えばそうなんだけど、まさか最後までこれでいくとは!でもいい感じでしょ。「あくせくしてる人が駆け出した瞬間」をいい具合に表現できたと思ってます。

あと、ドラムが完全に生です!
他の曲は打ち込みと生音両方混ぜてつかってるんだけど、この曲とM1のラブシティは、ケンゴが自前のフルセットで入魂してくれました。その臨場感が出せたんじゃないかな。


【そして「CAMEO」総括!】


──お疲れ様でした!(ここまででインタビューは約1時間半が経過)最後にニューアルバム「CAMEO」にまとめてコメントをお願いします!

うーん、まとめるとなると、難しいな。アルバムとしてのリリースはとても久しぶりなんだけど、GOODWARPは変わり続けてるっていう実感があって。マジメになったりふざけたりね。聴いてくれている人たちもそうなんじゃないかなって思う。
一方で、子どもは口ずさめるし大人は踊れるし、全員満足させてやるぜ!っていうのを目指しているところは変わっていない。なんていうか、そういうのも含めて、いまのGOODWARPを見てほしい。とにかく、目立ちたかったから、ジャケットもそういう感じにしてみた(笑)。

そうそう、「CAMEO」というタイトルには、映画の「カメオ出演」のように、「短くも鮮烈に記憶に残る名場面」みたいな意味を込めています。水平線に夕陽が落ちていく瞬間だったり、心傷ついた女性にケダモノが忍び寄る瞬間だったり、どの曲にも強烈に残る一瞬の絵が僕の中にはあって。それをたくさん散りばめた、宝石箱のようなアルバムに仕上がってます。音楽っていうのはそんな一瞬を、永遠かのように心に刻んでくれる力がある。聴いてくれる人が、自分だけの名場面を見つけてくれたら嬉しいです。ここ、太字でお願いします!!


end

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