人に合わせても大丈夫
人に合わせる
引きこもり時代のわたしには自分の意見がなく、大概他人の意見に合わせていました。
職場でも、友人との関係でも。
レストランを決めるときでさえ、自分の意見を引っ込めていました。
自分の意見を押し通すより、他人に合わせた方がエネルギーを使わなくて済むので、断然楽だったのです。
その人にどう思われるかが気になって、人と話し合うということが本当に出来ませんでした。
そういう自分が嫌だったわけですが、最近人に合わせるのもいいもんだ、と思うことがよくあります。
些細なことですが、先日初めて夫とスーパーに行きました。
そこで値段を気にしない彼の買い物の仕方が、わたしには気になって仕方ありませんでした。
口を挟もうかと思いましたが、すぐに何でわたしはこんな些細なことを気にしてるんだと思いました。
目の前で買い物しているこの人は、別にお金に困っているわけでもなく、無駄遣いしているわけでもなく、めちゃめちゃ高いものを買っているわけでもないのに。
そこでわたしは彼に任せることにしました。
引きこもり時代とのちがい
あの頃のわたしは人を信じられなかったので、怖くてただただ人に合わせていました。合わせた後は後悔したり、憂鬱だったりしていました。
でもこのスーパーでの件では、わたしが人を信じられるようになっており、安心して合わせることができるようになっていたのです。
人に合わせても大丈夫。
この大丈夫という安心感を積み重ねてきたから、今日も大丈夫だと思えました。
合わせた後も苦痛でない。
「なんだ、やっぱり平気じゃないか」と思いました。
以前とは大きく違います。
この安心感が、自分の気持ちを落ち着けてくれます。
引きこもり時代、自分の意見がなかったことも、今はあれはあれで仕方がなかったのだと思います。
あの頃のわたしには、あれが精一杯だったのです。
だから人にどう思われようが、その人に合わせて良かったのです。
今もしわたしと同じような人がいたら、自分を責めないでください。
きっとそれが精一杯で、その時の最善を尽くしているんです。
変わりたければこれからいからでも変わることはできますから、諦めないでください。
大丈夫です。
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