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ネイリストとアイドルは似ている

まずネイリストの話。

3年は働いて欲しいという言葉

オーナーが採用するときによく言う言葉です。正社員なら3年は働いて欲しい。一見すると古い体質の人が言うことに聞こえます。私はゆとり世代なので「ちょい古い?」と思いました、一瞬。一瞬ね。やっぱオーナー世代だとそうなのかなあ、とか。
でもよく話を聞いてみると、弊社に入ってくる女性は正社員経験がなかったり、ブランクがあったりする。そんな中で「じゃあうちの会社辞めて新しいところで頑張ろう」と思った時に、「うちの会社で正社員として3年頑張って働いた」というのは他社の人事担当者様に好印象である。という考え方みたいなんですね。ずっとバイトを半年で辞めてきた子たちが、お客様の大事なお金と手を預かって、うまくできるか・時間内に出来るかプレッシャーに耐えながら、3年も正社員として頑張ることができた。それは大きな成長だし、実績になるとに思っているわけです。
それを聞いて私は「そうかもな」と思いました。

なんでかは、つぎ、アイドルの話をしながら。

アイドルも技術職

ライブハウスで踊って、歌って、お客様を楽しませるのがアイドルの仕事。大事なお金と時間をいただいて、規定時間めいっぱいお客様を楽しませる。チェキを撮って、コミュニケーションをとって、相手の時間を充足させる。
うまく歌えるか、うまく踊れるか、歌詞を間違えないか、場をちゃんとあたためることができるか、すごく心配でしょう。
それでも彼女たちは毅然としてステージに立っている。
それって、すごくネイリストに似ている。
自分を推してくれる人(=ネイリストで言えば指名客)を掴みにいっている。アイドルで言えば次のステージをまた見に来てくれるように、それから自分を推しつづけてくれるように。ネイリストで言えば次回もまたこのお店を、そして自分を選んでくれるように、必死で頑張っている。
アイドルも技術職なんだなと感じています。

そこで思い出したのが、冒頭のオーナーの言葉。

頑張り続けることはできるか?

弊社の社員がこの夏から数名(1名や2名ではなく)耐えきれずに辞めていきました。もちろん労働環境の問題は大きいと思っています。それはひとえに、私の責任です。労働環境の厳しさは業界全体かもしれませんけど、うまくいってるサロンさんもありますしね。私の責任は大きい。
代わりがいない、仕事の予定が入ってしまったら動かせない、時間も夜遅くまでだったりする。技術の研鑽もいつもしていかなければならない。
でもそれって、アイドルさんも全くおんなじで。
推しの代わりはいない、ライブの予定があれば他の仕事は休まなければならない、ライブは結構夜遅くも多い。歌もダンスも練習しなければならない。
そんな労働環境の中で走り続けることは、並大抵のメンタルじゃできない。
強い責任感と使命感、お客様に対するリスペクト、自立した心が必要です。
先日も書きましたけど、アイドルさんでも潰れていった人をたくさん見ました。彼女たちの顔と、弊社を辞めていったスタッフの顔がオーバーラップして、ああ、似てるなって思いました。

自分に負けないで欲しい

ネイリストも、アイドルも、他に選択肢がなかったからなったわけじゃないでしょう?やりたくてはじめた仕事でしょう?
だったら、自分に負けないで欲しいです。私は筆を持たないから、歌が歌えるわけじゃないから、辛さが全部分かるわけじゃない。外から見てるだけしかできない。でも、せっかく「ネイルが好き」「アイドルが好き」で始めた仕事なんだもの、辛いかもしれないけど、辛い中に楽しさを見つけて欲しい。別にずっとうちの店じゃなくたっていいよ。ずっと同じグループにいつづけなくてもいいよ。でも、責任感と使命感と自立した心を持ち続けて、仁王像のような存在感で堂々と仕事をして欲しい。
何も必ず3年とは言わないです。弊社が3年って言ってるのは退職金の都合によるところもけっこうあるので。でも、頑張れる限りは頑張って欲しい。

もう、誰も自分に負けてほしくなんかない。

私にできることは人材採用等をして労働環境の改善をはかることだから、私は私にできることをします。
だからあなたも、どうか頑張って。
プレッシャーに負けないで、楽しみを見つけて。


まとまりのない文章になってしまいました。
でも今はこんなことを考えています。

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