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【特集】TAMRONさんに新レンズの魅力を聞く。 part1 SP 35mm F/1.4 Di USD(Model F045)編

某日、TAMRONさんにインタビューに行ってきました!

数多くの魅力的なレンズを揃えるTAMRONさんですが、近年他社にはない新しいコンセプトのレンズも増えています。その中から最近発売された3本のレンズのお話を開発担当の方からじっくり聞くことができました。


SP 35mm F/1.4 Di USD(Model F045)

35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)

17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)


今回からレンズごとに分けてインタビューの模様をお送りします。今回はSP 35mm F/1.4 Di USD(Model F045)です。他のレンズも順次公開していきますのでお楽しみに!


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お話を聞いた方

平川 祥一朗 氏 株式会社タムロン 映像事業本部 商品企画部 係長

聞き手:山下 貴久 GooPassスタッフ Photographer/Camera Life Composer

写真:山下 貴久


20190730-175520のコピー

SP 35mm F/1.4 Di USD(Model F045)が生まれるまで



山下:

焦点距離35mmのレンズというと、これまでに SP 35mm F/1.8 Di VC USD (F012) が発売されていました。軽量で使い勝手が良く人気がありましたね。完成度の高いレンズだったかと思いますがここにきてF1.4のレンズを企画しようと思ったのはどうしてですか?


平川氏:

SP 35mm F/1.8 Di VC USD (F012) のレンズを企画する際にサイズ感と使いやすさの両立に苦労しました。F1.8の明るいレンズとはいえ絞って使うこともあると思います。そう行ったときに手ぶれ補正の機能がユーザーの使いやすさにはとても大切になると考えました。

手ぶれ補正機構を採用して、かつユーザーの使いやすいサイズや重量を考えると、当時はF1.8というスペックがベスト解だろうと。

しかし、私としても明るいレンズへの憧れは強かったんです。

明るくするとその分ピントが合う被写界深度も薄くなっていきます。そういうところが難しいんですよね。

ですがSPの40周年という節目もあってチャレンジしよう!となったんです。


山下:

なるほど。F1.4はF1.8のレンズとは異なる個性があるということですね。


平川氏:

手ぶれ補正付きのF1.8の方が使いやすいシーンというのがあると思いますが、明るさと表現力を追求できるという特徴があります。

せっかくチャレンジするのであれば手ぶれ補正機構や重量、サイズ感といった制約を取っ払って最高の描写をするものを追求しようと。


山下:

個人的には広角めが好きなので35mmという焦点距離が嬉しいです。


平川氏:35mmという焦点距離はオールマイティな焦点距離だと思っています。街中でのスナップから風景、人物の写真までカバーできます。

他にも他社さんで素晴らしい描写をする35mmのレンズがあります。そんなレンズを超えていくことができればすごいじゃないかと。


TAMRONの目指す「最高の描写」とは?


山下:

最高の描写を目指したとおっしゃいましたがタムロンさんの考える「最高の描写」とはどのようなものでしょうか?どういった要素や特徴があるんでしょうか?


平川氏:

光学設計者目線でいうと、「点が点に写るレンズ」というのが理想です。

多くの方は点が点に写るのは当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、星のようなすごく小さな輝点が画面全域でちゃんと丸として、小さな点として写るというのが理想形ではないかと思っています。

それプラスアルファでタムロンならではのボケ感。タムロンはボケに定評があって、滑らかにボケていくという特徴が柔らかい描写としてユーザーさんにも支持していただいていると思っています。


画像2

 

山下:

タムロンさんのボケは柔らかくてポートレート撮影をする方にも好評ですね。


平川氏:

明るいレンズになるとボケている領域が画面全体に対して大きくなっていきます。そういうときにピント面だけではなく、写真の印象を決める周辺のボケにも、非常に素直なボケを出せるようアウトフォーカス部分にもこだわった、配慮した設計をしています。


山下:

少し深掘りした話になるのですが「素直なボケ」というのはボケの連続性のことでしょうか?ピント面からの距離に応じてボケ量が連続的に増していくということでしょうか?


平川氏:

ボケには後ボケと前ボケがあります。どちらか一方をよくするということは比較的設計しやすいんです。

例えば85mm1.8は後ボケの美しさを重視しているんですよね。これはポートレート用途で使う方が多いんじゃないかなということで背景となる後ボケを重視してつくっているからなんです。

この35mmは前も後も非常に素直に綺麗にボケていくというレンズです。後ボケだけみると85mmの方が少し柔らかさが多くてドリーミィーなボケなのですが、35mmは前も後も素直にスーッとボケていくようなレンズを目指しています。

そして、そのボケは近距離になっても変わらずきれいになるようにしています。


山下:

ボケ方をレンズによって変えているんですね。


平川氏:

はい。ただそれは優劣ではなくてレンズの個性だと思っています。

単焦点はそういったボケのコントロールができるので、ボケ味も含めてで35mmというレンズの理想形を追い求めていったということになります。


発売後の反響は?


山下:

発売してから少し時間が経ちましたが反響はいかがでしたか?

(取材日はキヤノン用発売直後でしたので主にニコンユーザーの方からの反応です)


平川氏:

ニコン用を使った方からはネット上などの書き込みで「神レンズが出た」などの高評価をいただくことができました。

作例やレビューをいただいた写真家の方からも写りがいい、シャープさとタムロンならではのボケが両立しているといった評価をいただいています。

カメラ誌のレビューでもありがたいことにべた褒めでした笑

ピント面とボケの自然なつながりが好評のようです。


SP 35mm F/1.8 Di VC USD (F012) と SP 35mm F/1.4 Di USD(Model F045)の個性とは?


山下:

SP 35mm F/1.8 Di VC USD (F012) と迷う方もいると思いますがそれぞれどんな方にオススメですか?


平川氏:

F1.8シリーズは常用レンズだと思っています。日常から作品撮りまでオールマイティに使えるように配慮しています。


山下:

なるほど。バランスの良さが特徴ということですね。ではSP 35mm F/1.4 Di USD(Model F045)は?


平川氏:

F1.4は実は同クラスのレンズと比べると一番重いんですよね。

それでも画質優先で作品をしっかり撮りたいというユーザーさんに応えることができるレンズになっています。

ただ重たくて大きいレンズになるので、まずは大きいボケを試したいといったエントリーのユーザーさんには手ぶれ補正もあり、バランスのいいF1.8シリーズの方がオススメだと思います。


山下:

初めての方には軽くて手ぶれ補正がある1.8があって、さらにそこから成長して自分の表現をしたいという方には1.4を用意しているということですね。ユーザー目線の素晴らしいラインナップだと思います。


平川氏:

なかなかF1.4のレンズになると金額的にも高くなってしまいますしね。タムロンとしては多くの人に写真を楽しんで欲しいと思っているんです。なので価格の面でも努力しています!

またカメラメーカー純正のレンズとは違った特色のあるものを作ってきたと思っています。選択肢の一つとして考えてもらえればと思っています。

最近のカメラは高画素化が進んでいますが高画素機でも画質の良さを体験してもらえる設計になっていると思っています。

(続く)


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いかがだったでしょうか?たくさんの興味深いトピックを伺ったのですが今回はここまでです。

次回はさらにディープなメカ設計のお話をお届けします。

その後には35-150mm F/2.8-4 Di VC OSD (Model A043)、17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)のインタビューも控えているのでお楽しみに!


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