「PRパーソンのロールモデル」と「PRと経営の新しい関係」を作りたい

新卒で入社したベクトルを退職する頃から思っていたことです。

最近のキャリアは経営企画とか事業開発とかですが、あくまでも僕の原点はPRです。

ベクトル退職の頃から「経営」を意識し始めていたこともあり、PR会社に入社してインハウスの広報職についたり独立したりする人が多い中で、「PR会社からスタートして経営まで一気に領域を広げ、経営者として”正しいPublic Relations”を自分で実行できる」ロールモデルを作りたい、とずっと思ってきました。

やっぱり、PRって経営判断が求められるし、PRの考え方をもっている人が経営に携わった方がいいと思うんです。

最近、だいぶ流れは変わってきたと思ってますが、当時10年前くらいにPR職からキャリアをスタートした有名な経営者、という事例があまり見つけられなかった、というのもあり、「じゃあ自分がなればいいじゃん」と。

PRというのは、すごいパワーを持っていると思うし、なんなら社員全員がその感覚で社内・社外含めて関わることができたら最強なんじゃないかと思ってます。

僕が年明けに作る会社では、この考え方を実現したいと思っています。「社員全員が、役割関係なくPRの視点を持ち、実務もできる」という感じで。

人事担当も営業担当も開発担当も、それぞれの仕事がどう他の人に伝わればいいのか、その逆算から仕事の組み立てができるって素晴らしいことだと思います。

PRの考え方はいわゆる”口コミ”と同じで、「他の人がこの商品を別の人に望む形で伝えたくなるためにどうすればいいのか?」というのが原点なんだと思ってます。これは対メディアにとどまらず。

それができれば、一つ一つの仕事に全てストーリーが生まれ、強いサービスや強い会社が作られていく。そんなイメージを持っています。

自分がそんな会社や仕組みを作っていくことで、PRからキャリアをスタートした人が、「こういうキャリア形成もできるんだ」と示すことができたら、新卒からPRを選ぶ人も増えるだろうし、もっと大事な役割としていろんな会社でも求められるようになるんだと思います。

少なくとも自分は、この数年間で、PRという考え方をベースにすることで事業にとって価値のあることができたと思っています。PRや広報という役割ではなかったけれども。

これが、僕のやりたい恩返しの一つです。

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