〇〇が好きらしい

「ゆっくり喋る人が好き」「自信に満ちた人が好き」「あの頃のキムタクみたく『メイビー』と言う人が好き」などと今まで好き勝手書き連ねてきたが、こと芸人に関しては、やはり近所のお兄ちゃん感がある人が好きらしい。
言いようのないもやもやが胸の内に漂う時、それは尊敬の念が入った瞬間なのかもしれない。
この人おもろ過ぎ→この人実はすごいんだなあ〜はあ〜
となった時、それはもう、引っ越しのトラックを手を振りながら見送っている状態なのである。

分かっている。誰しもすごいことを。
でもこちらはそれに気づかぬよう、あちらもそれに気づかれぬよう、何やかんや上手くやってきた気がするのだ。
とはいえ私は、小学5年生の時に小籔と笑い飯のラジオ『ゴー傑p』を聞きまくり、小籔に対して「こんな大人がいるんだ!」「こんな大人になりたい!」という感情を抱いた。子どもながら、A5ランク級の面白さと知識の豊富さと深い優しさを勝手に感じ取っていた。今でも変わらず大好きだ。
しかしこれは例外であり、歳の差なども加味されていると思う。

とにもかくにも、好きだったものを簡単に好きじゃなくなってしまう現象が近頃多発している。(というより今残っている「好き」となくした「好き」は種類が異なる気もする。元から違ったのか)幻想を抱くことも知り過ぎることも禁物だ。ほどよい距離、腐れ縁が理想と言える。そしてこれはすべてのジャンルのファンに言えることだろう。

ハマショーの『MONEY』がすきです。