夜間押ボタン式信号機の前で
臨月を迎えたクラゲのタトゥー
空に見たか女の背中に見たか
脳内でペペロンチーノ・キャンディが流れた
俺は最近ただ集まった言葉を
指揮者のように振り分けていくばかりで
放棄された惨めな思い出と
気の遠くなるような作業に挟まれて棒立ち
不幸を演じるさもしい心があるなら
作れるだろ円熟したシステム
幾世紀にわたってヒンシュクを買い続け
気づけばろくでもねージジイ
「ざまあねえぜ、ほんとによ」
云わなければならないと思って云った
swearwordを並べて
映りを異常に悪くする
電柱に染みついた放尿の跡
毛ほども笑えない