「おいスモーキーマウンテンやんけ、勘弁してくれや」
初めてヤマトが家に来た時、ゴミ山を見て言った。
「ママが捨てないんだもん」
「ママだけの家ちゃうやろ？ ミサトの家でもあるんやから整頓したらどうなん」
「勝手に捨てると怒るから。うちのママ、ああ見えて結構暴力的なんだよ」
「ママの生態は知らんけど。こんなとこおったらビョーキなるやろ」
「もうとっくになってる！」
「アホにか」
「アホちゃう」
「確認するけどやあ、一緒に宿題やろ言うたんミサトやんな」
「だってぇ、なんかぁ、ヤマトがミサキ先輩といー感じだから！」
「は？」
「ムカついて！ 宿題なんかやりたくないけど、とにかく連れて来なきゃと思って」
「おれをここに埋める気か？」
「……いっそしんでくれる？」
「冗談に聞こえへんねんなあ」