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NovelJam2018 秋 参戦記⑦フィナーレ

 フィナーレという名の蛇足です。
 自分用の備忘録として記します。
 なぜ当該イベントに参加する(した)のかを振り返りたいと思います。
 そもそも日本独立作家同盟に参加したきっかけは、5年前、JEPAの催事で代表・鷹野さんの講演を聞いてからです。「月刊群雛」に興味があったわけですが、そこに参画してもよいかどうかの見極めをしました。そんな無茶に継続性あるのか、が気がかりでした。
 グランプリのトークセッションでも言及されましたが『最後まで描く』『創作には締め切りが必要』というわけで、私は『締め切り』を渇望していました。ゴールが明確化していないと、あんまり描かないですよね(ですよね?)。
 私がセルパブはじめたのは「好きな時に好きな分量で好きなことを描いて好きな人に届けられる」というのがきっかけで、商業作家になる気はまったくないです。とはいえ、限りあるリソースの中でセルパブの継続をコンスタントに成し遂げるには意志の力が少々足りず『締め切り(ゴール)』が欲しかったわけです。
 群雛には3回寄稿させていただきました。当初はタイトル決まっていなくてもエントリできたのですが、最終的にはタイトルやプロットも必要になり、即興性が完全に喪われていたのでエントリしたくてもできませんでした。そして休刊。二年半以上、販売遅延もなく継続したというのは偉業だと思います。そして、そこから派生した大会『NovelJam』。
 限られた時間、環境の中で『面白い小説を描く』。誰と組むのかもわからない中で、最適解を生み出す。ここがいちばん欲しいスキルでした。小説に限らず、すべてにおいてです。
 誰と組んでも、時間制限があっても、物理的制限があっても、その中でベストを尽くさねばならない環境。そして結果も出さねばならない(という自意識)。
 これは今後の人類にとって、もっとも必要なスキルなのではないでしょうか(あとは、その状況に自らの意志で自らを投じちゃう狂気に近い祈り)
 正解は求めるものではなく、創るものだと思います。本大会でいわゆる受賞を得なくても、その経験を未来の正解につなげられるのならば、それは当面の受賞より大きな価値があると、こころから思います。

『あの時受賞できなかったからこそ~』
『あの時受賞したからこそ~』
『あの時参加できなかったからこそ~』

 んで、正解って、その時代、環境などでコロコロ変わるので、やっぱり即興で最適解を導きだすスキルっていうのがもっとも大事なのかと考えます。
 群雛からNovelJamという形で、日本独立作家同盟はしっかりとアップデートしたと思います。自身もJAMという形で、そのコールに対してレスポンスしてきたかと思います。
『hon.jp』への改名で、どんなアップデートがあるのか期待している次第です。

おわり

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