写真集をつくるお話 #4
みなさん、こんにちは。
ラグビー観てますか?僕は観てます。といっても今回の大会までルールすら知らなかったんですがね。
まだいまいちルールわかってないですが、なんか見入ってしまう。
一番好きなところはあれだけガチガチにやっていたチーム同士が試合終わったあとに笑顔で抱き合っているところ。
まあ、卓球の試合後の愛想ない握手もそれはそれで好きなんですけど。。
さて、前回のつづき。
時間をかけて作ってもらった写真集のたたき台となる構成。それをみんなでゆっくりと見返しながら意見を出し合うって感じです。
写真集の流れとしては色々な構成方法があります。レイアウトを変えずに淡々と写真を見せていくもの、ページをめくる度に写真が大胆に切り替わる構成だったり、流れで物語をつくったり。テーマや写真によってそれは様々です。
今回の写真集は、奈良公園を舞台にした鹿たちの物語もあり、そこも考えて構成していきます。
また奈良公園や鹿の魅力をできるだけ細かく伝えたいし、一般的に知られてないような事もあるので、写真を見るだけではわからない部分など、説明が必要な箇所は、キャプションを入れて補足するようにします。(例えばこの写真の鹿は何をしている状況などを補足)
そういった事を考えながら進めていくと、やはりありますよね・・・
そこで、佐藤氏に聞きます。
「この写真をここに入れているのは何故ですか?」
もちろんその意図を聞いて、「なるほど」となり、その部分をキャプションで補足したら問題ないとなる事もありますが、違う場合もあります。
はい、そうなんです。「どうしても入れたい作品」などが著者にはあります。
それは、ものすごい時間をかけて撮ったもの、なかなかお目にかかれないシーン、など。
それがうまく構成にハマれば問題ないのですが、それがハマらないのです。流れの中で浮いているのです。(または、別のページで似た写真を使っているからいらない場合などもあります)
確かにひとつの作品としてはすばらしいです。でも今回の写真集には必要のないということなんです。
どれだけ時間をかけたとしても、どれだけ貴重なシーンでも、読者の人にはわかりません。できるだけ著者の意向は入れてあげたい部分でもあるが、そこは客観的に見る大切さとして重要な部分にもなります。
そうして色々言い争いをすることで、いいものになっていきます。
とまあ、色々言いましたが、「これで良し!」と思っても別の日には何か違うなあとかなるんですがね。笑
このあたりのお話などは、写真集発売記念トークショーなどでも聞けるかもしれません。
トークショーなどのイベント情報は以下の佐藤和斗氏公式ホームページやSNSなどでお知らせしております。
よろしくお願いいたします。
写真集制作の裏では本当に色々な事があってできているということが少しでもわかっていただけると嬉しいですね。
次回:「写真集をつくるお話#5」
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