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「ちきゅうはこわい」のあとがき

飛行機に乗って、空から街を見下ろしながら、空の星を見上げた。そのとき、なんとなく、「宇宙人が地球に来て、今のワタシのように街を見たら、それが電気の仕業だなんて、分からないんじゃないかな」と思った。

建物や車の光は、電源とのしかるべき接続を失えば、輝きを失ってしまう。

電車に乗りながら見た、堂々と揺るぎのなさを感じさせる都会の建物は、空から見ると、とても儚く思えた。



そんなことを考えていると、ワタシの頭の中に、何も知らない、ちょっと抜けている宇宙人が登場した。

飛行機の中。時間はたっぷり。ワタシはマヌケな宇宙人になって、改めて夜の街と向き合った。



20分ほどで、妄想に決着をつけた後。ぼんやりしていたら、この前見た映画のことを思い出した。

『メン・イン・ブラック』。

あー、ワタシ、絶対あの映画を見たから、宇宙人のことなんて考えたんだろうな、と思った。



ヒマ





おしまい

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