見出し画像

私と宗教

物心ついたころから、宗教は私の身近にあった。幼稚園がキリスト系だったのだ。だからといって、私は神様を信じているわけではない。初詣や受験前のお参りだけする、よくいる日本人のひとりだ。

小さいころに聞いた神様の話は、私にとって昔聞いた物語のひとつに過ぎない。

それでも、何かしら心に残っているものがあったのだろうか。卒園してからはすっかり神様のことなんて忘れていた私は、高校生のとき「もう一度、教会に行ってみたい」と思うようになっていた。きっかけは忘れてしまったけれど、なぜか宗教への関心がすごく高まった時期があったのだ。

近所の教会のことを調べ、ブログをのぞく日々が続いた。子どものころは宗教に関心が無かったのに、おとなになってから教会に通いだしたという人もいることを知った。

だけど、実際に教会へ通う人々の語る言葉を見て「自分は違う」と思ってしまった。そして私が再び神様のもとへ通うことは無かった。

私には神様を信じようという気が全くなかったのだ。私にとっての宗教は、好奇心の対象でしかなかった。宗教の歴史は奥が深く、調べれば調べるほど興味が湧いてきた。文字が大好きな私にとって、分厚い聖書はとても魅力的に見える。

「もっと知りたい」と思うと同時に、神様を信じたいわけではないと気がついた。

そう気づくと、私はパタンと宗教への興味を失ってしまった。

こんなことを書いたのは、『ダ・ヴィンチ・コード』で知られるダン・ブラウンの著書『オリジン』をつい最近読み終えたからだ。本を読み終えてから、「私も宗教と関わりを持っていたことがあるな」と思い出した。

日本だけでなく、世界的に宗教離れが広がっている。一方で宗教を強く信じる人も多い。地球から神様がいなくなる日は、はたして来るのだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?