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【フランス料理人からIT起業家】なぜ、料理人からキャリアチェンジできたのか?

こんにちは!キャロット株式会社の嶋田です。

本日のテーマは、なぜ、料理人からキャリアチェンジできたのか?

という内容です。

そもそもなぜ、料理人というキャリアからIT業界になったのか?

どういう考えで、どんな思いで、キャリアチェンジしたのか?

「自分自身の整理」とこの記事を読む方が1人でも「一歩踏み出す勇気を持つ」事ができたら幸いです。

1.転職にいたった背景

まず、答えを申し上げますと

「お金」「ビジネススキルを身に付けたい」の2点になります。

まず、「お金」についてです。本音で言うと、料理人はお給料が低いところが多いです。私が仕事していた時は1日16時間近くは仕事していて、手取りで13万程度でした。

もっとお金が欲しい!そう思いました。「キツイ仕事」「お金がない」これはとても精神的に苦しいです。修行だから仕方がない。昔はそのように考えていました。

しかし、お金がある事で学びに投資できたり、金銭的な不安がなくなり生きる事ではなくやりたい事に注力できるのではないか?そのように感じました。

次にビジネススキルです。僕は日々、一流の料理や技術を覚える事に一生懸命になっていましたが、ある時思いました。

「それでいい経営者になれるの?」

「美味しいものが作れたら繁盛するの?」

これらにとても疑問でした。周囲は職人ばかりです。コミュニケーションをとっても明確な回答は返ってきません。

「これでは飲食店を経営したとしても、美味しい料理は提供できるけど、いい経営者にはなれないな。」

「料理技術だけで差別化を図るのは師匠と勝負するようなもんだ。」

そういった事をぐるぐる考えていたら、営業職(特にビジネススキルが身につきやすい仕事)が良いなと感じ、転職を決めました。

もちろんネガティブな理由もありますが、、、

2.転職活動


いきなりの転職は無理だと感じ、ブライダルサービスの派遣やアルバイトで電話の仕事など複数経験しました。

そういった食べるための仕事をしながら、初めて職務経歴書を書きました。

まずは書いて、有料職業紹介に行きました。

いわゆるリクルートキャリア、パソナキャリアといったキャリアエージェントに相談をしました。

20社くらい正社員で応募を出したと思います。記憶では1社しか面談ができなかったと思います。その会社もかなりのブラック(噂では)という事でお断りしてしまいました。※今思えば履歴書がひどいな、笑

「転職無理かなー」と思いました。

そして

「いきなり良い会社に入社なんて難しい。諦めよう。」

そう思いました。

どうしたかというと、派遣で仕事を探しました。

派遣ならば、正社員で入社できないような良い会社でも仕事ができるチャンスがある。

まずは、こういったところで経験を積もう。

そう考えました。

派遣会社に登録を3社ほどして面談を組んでもらいました。

3.転職成功?

結果としては「飲食店向けの広告媒体の営業職」につく事ができました。

先に結論をいっておくと、

数ヶ月で実質クビになりました。。。汗

1件も成果が出せなかったんですね。

しかもパソコンは使えない(持ってないし)

周りの人とも話が合わない。

「なんか皆んな会話がイケイケやぞ!?」

「オレ、そんなイケイケするの無理だし!」と心の中で思っていました。

という事で転職は成功しましたが、クビになってしまいました。

正式には契約打ち切り?ですが。

4.成果を出すしかない


派遣の担当の方にお願いをしてどうにか次の仕事を探してもらいました。

そして、テレフォンアポインターの仕事につく事ができました。

仕事はひたすら企業に電話をしてアポイントをとる仕事です。

一日100件は当たり前です。

電話してお客さんに、

「忙しい時間に電話してくるんじゃねー!」

「前も似たような会社から連絡がきて断ってる、二度と電話しないで!」

と怒られたりしました。

「この仕事はすごい大変だな。嫌だな、辞めたいな。つまらないな。」

そう思いました。

でも、辞めたら何も残らない気がする。

辞めたら入社数ヶ月で辞めた人という経歴になっちゃうし。

世の中って厳しい。そう思いました。

「じゃあ、どうしたらベスト何だろう?」そう自分に問いかけてみました。

答えは、成果を出して辞めても辞めなくても良い状態を作る事。

いったん、できるできないは置いといて、シンプルに成果が出ればいいんだな!と自分の状況を解釈しました。

「どうしたらいいんだろう、どうしたらいいんだろう。」

悩むばかりです。

具体的な道筋を考えたい。いわば戦略が練りたい。そう思いました。

あ!!!

5.もしできたとしたら何が要因か?・・・if思考


もし、成果が仮に出せたとしたら何が要因か?

成果を出している自分を頭に描いて、その自分に理由を頭でインタビューしてみよう!なぜかそのように思いました。

「嶋田さん、嶋田さんいったいなぜ、こんな成果を出す事ができたんですか?」

と。。笑

・・頭でイメージして成果を出している自分に聞きます。

そうすると、「んー誰よりも電話しましたね。でも、最初はうまく行かなかったんです。日々スクリプトを見直したりどれくらいの確率でアポイントを取れたかを分析し、改善しました。その結果です。」

と頭の嶋田は言いました。

その時、僕は思いました。

「成果を出すのに必殺技はないんじゃないか?」

僕はもっとどうやったらアポ取れるかな。とかもっと効率的にするにはどうしたら良いのか、という事ばっか考えてました。

1発逆転の必殺技みたいなものを見つけようとしていました。

でも、成果を出している自分に聞いたら、

答えは、誰よりも電話した。地道に改善した。

という回答でした。


6.必殺技は経験によって身に付く


僕はその時思いました。

必殺技はないんじゃないかと。

とにもかくにも「このままじゃ悔しい」という思いがありました。

偉そうに上から言ってくるちょっと自分よりも年上の人とか。成果が出てないクセにアドバイスしてくる人とか。いろんな声(ノイズ)があってムカムカしていました。汗

「んー、結果が全てを変えてくれる!」そう信じて誰よりも電話、地道に改善をひたすら続けました。

そうしたら、どうなったかというとMVPを取ることができました。

今だからわかります。アポイントを撮るコツ(必殺技)はあります。

しかし、必殺技は圧倒的な量(経験)によって身につくと。

だからぼくは言いたい。

もし、この記事を読んでいる方で営業をしていて、成果が出ないことに悩んでいるとしたら。

・まずは、徹底的に量をこなす事

・毎日、自己分析して改善する事

これをやってみませんか?と。

7.成果が出たらどうなるのか?


本音でお話をしますが、成果が出ると周りの評価はくるっと変わります。

まるで、オセロのように!

ぼくはこんな感じでした

⬇️

本部(大きな会社だったので)の対応。

部長から直々に褒められました。

部長:「訪問数が担保できているのは嶋田くんのおかげ、ありがとう!」と言われました。

そして派遣会社からも連絡がありました。

派遣担当:「嶋田さん、評判めちゃ良いですよー、ありがとうございます!」と。

世界が変わった感覚を覚えました。今ままで、ぼくにアドバイスをしていた成果を出していない人や偉そうに指示してくる人がいなくなりました。

「なんだ、これは!!?」

「人間ってこんなに成果で態度変わるの?」

たぶん、読んでいる人もそう思うと思います。

この時ぼくは思った事があります。

8.仕事で人間性や考えを評価してもらいたいなら、まずは、人が欲しいものを提示する。


ぼくは、「もっとこうした方が良い」「給料をあげて欲しい!」思っている事や要望を伝えました。

会社はあっさりと面談の場を設けてくれました。

その時も「いつも頑張ってくれてありがとう!」と感謝されました。

そして、ぼくのパーソナルな部分(考えや思い)を聞いてくれました。

ぼくは、今までムカついていた上司がいい人に見えました。

「ん、待てよ、なんかおかしいぞ。なぜ、いい人に思えたんだろう?」

この時、そのように思いました。

でもそれは簡単です。ぼくの考えや要望を聞いてくれるからだと気づきました。

それと同時にもう1つ重要なことに気づきました。

仕事で人間性や考えを評価してもらいたいなら、まずは、人が欲しいものを提示する。

ことが大切ではないかと。

具体的に会社において上の人が欲しいものは成果です。(営業マンであれば目標達成です。)

この時ぼくに”ビジネスマンとしてのマインド”が形成されはじめたと思います。

9.相手の立場に立って考える


ここまでの状況をまとめると。

環境に不満を感じていた。→不満を解消するには成果だと思った。→達成している自分を頭に描き自分に聞いてみた。→素直に実践した。→成果を出した。→周りの対応がくるっと変わった。→まずは相手が人の欲しいものを提示する事が大事じゃないかと気づく。

簡単にまとめるとこのような内容です。

そこでぼくは人の気持ち(心理学)に興味を持ちます。

学んでいった中で一番勉強になったのが以下の本です。

有名なのでご存知ではないでしょうか?


カーネギーの「人を動かす」です。

ぼくよりもわかりやすく解説している内容があったので引用にて紹介します。

ビジネススキルやコミュニケーションスキルにおいて多大なる成果をおさめたデール・カーネギーは、多くの著書を出版しています。中でも代表作の「人を動かす」は、ビジネスシーンのみならず家庭や学校など、あらゆる人間関係で役立つスキルが記されており、まさに誰にでも取り入れやすい内容が人気を博しました。 1936年に出版された本書ですが、現在でもビジネスパーソン必携の1冊として確固たる地位を築き、各種言語で翻訳され1500万部という大ベストセラーを記録しています。                     引用:ビジネス+IT(https://www.sbbit.jp/article/cont1/32691)

人を動かす三原則

1.相手を批判しない

人は自分のことを否定する相手に対して警戒心を抱いてしまうもの。逆に自分を肯定してくれる相手に心を許します。相手に良い印象を抱かせ、関係を円滑にするためにもできるだけ相手を批判せず、相手の思考や気持ちを理解してアクションを起こすようにしましょう。                                                   引用:ビジネス+IT(https://www.sbbit.jp/article/cont1/32691)

2.素直で誠実な評価を与える

デール・カーネギーは人を評価する時、それは心から出た誠実な評価でなければいけないと語っています。そのためには、やはり普段から人の良い面を探す習慣をつけなければなりません。                                                              引用:ビジネス+IT(https://www.sbbit.jp/article/cont1/32691)

3.強い欲求を起こさせる

人を動かすためには、相手に自らの意思で行動を起こさせるよう働きかけることが重要です。デール・カーネギーは、そのためには相手の立場に身を置き、相手の視点から物事を考えることが大切だと記しています。平たく言えば相手の気持ちになり、どうすれば「行動したい!」という欲求のトリガーを引けるのかを考えて働きかけることが大切なのです。
 引用:ビジネス+IT(https://www.sbbit.jp/article/cont1/32691)

他にもポイントはありますが、総じてぼくが伝えたい事は、相手の立場になって考えるという事が人を動かす上で重要だという事です。

10.その後どうなったか?

その後、ぼくはアポ獲得営業の仕事を辞める決断をしました。

正確には、もっとチャレンジできる環境に身を置きたいと感じ、対面の営業職にチャレンジします。

そして、そこでも成果を同じように出すことができ、次は正社員で営業とマーケティングの仕事にキャリアチェンジしました。

その後、以前のお客さんからお声がけいただき、新規事業のサポートを依頼をうけた事をきっかけに個人事業主として独立。

結果として、料理人を辞めて4年半で独立しました。

そして現在はCAROT株式会社を設立、会社の代表という流れとなっています。

もちろん、その間にもかなりの試練がありましたが、大切にしてきた事は変わらないと思います。

11.まとめ


ぼくは、料理人から営業職、現在はまったく畑の違うIT業界である程度成果を出せるくらいまでになりました。

過程で大きな気づきがあり、地道に0から新しいキャリアを形成してきました。

最後に今回のお話を通してお伝えしたかった事を3つに絞ってお話をします。

1.目標達成した自分を頭に描いて、未来の自分に聞こう!

人は現在地から物事を考えるクセがあります。今までと違う成果を出すには、固定観念(バイアス)を外す必要があります。その方法が目標達成した自分に「どうしたら出来たの?」と聞いてみる事です。意外にもシンプルな回答がくる事にびっくりします。あとは、あなたが「やるかやらないか?」ではないでしょうか。

2.相手の立場になって考える事

この人は何が好きで、何が嫌いで、何を望んでいるのか?もし、自分のその人の立場だったらどう考えるか? ひたすら相手の立場になって考える事です。そうすると相手が望んでいる事が見えてきます。これは、あらゆるビジネスシーンで活用できます。

3.相手が望んでいる事にこちらが応える事

今回で言えば、会社の上司やクライアントは、アポイント数(成果)を求めていました。これがニーズです。ぼくは、意図せず上司やクライアントのニーズに応える行動をしていました。だから、ぼくの話や要望を聞いてくれたんだと思います。まずは、自分が相手のニーズを満たす事が大切です。それは普段の人間関係でも同じです。

いかがでしたでしょうか?

「なんだこんな事か。知っているよ。」という方もいると思います。

しかし、「当たり前の事こそ重要」というのもこれまでの歩みで気づいた学びでもあります。

キャリアチェンジを検討している人や、新しい仕事にチャレンジしている人、様々な人がいると思います。必殺技はありません。地道な積み重ねでしか新しい道は拓けません。

しかし、地道に毎日を積み重ねていけば、きっとびっくりするような自分になっていると思います。

1人でも多くの人が「一歩踏み出す勇気を持つ」事ができたら幸いです。

◾︎ご挨拶

現在私は、飲食店むけにCAROT(キャロット)というメディアを構築しています。このメディアは「全国の飲食店の経営課題を解決する」というコンセプトで1000を超える飲食店向けのサービス情報1つにまとめて、飲食店が無料で情報収集、サービス比較できる内容となっています。まだまだ、構築途中ではありますが、少しでも興味があればご覧ください。また、掲載サービスも募集しております。

■Twwiter :https://twitter.com/CAROT_FOODS

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