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TARANTULA 「This is who I am」

月1投稿ぐらいになっています。止めないようにせねば・・

ウクライナとロシアの戦争がらみで、各国のHIPHOPを色々聞いていますがロシアHIPHOPが結構いい。2000年代中ごろのDrunken Tiger等、韓国アンダーグランドシーンの音源と雰囲気が似ており、ワンループトラックにガシガシラップを乗せるスタイルが多い印象(聞いたのはどうもそこまで新しい時期の音源ではないので近年はまた違うかもしれないが。)リリックの翻訳がないのが残念で英語ならなんとなくわかるがロシア語・ウクライナ語だと当然お手上げなのが残念だ。まともに大学に行って第二外国語とかちゃんと勉強すればよかったなぁ・・・

表題。元HI-TIMEZ 元Spontania。J-RAPシーンにおいて所謂「泣けるラップ」的なジャンルで一時代を築いたので20代後半の人なら知らない人はいないかと思う。ディスコグラフィーは調べれば出てくるので割愛。個人的にはHI-TIMEZ時代、DJ MASTERKEYの「DADDY'S HOUSE」シリーズに参加していた各楽曲で披露されたバイリンガル早口ラップがむちゃくちゃかっこよくて、「こいつらは絶対に次の時代を担って行く!!」と思っていたが・・メジャーリリースされたアルバムが超イマイチ、気づけば解散、というかメンバー名を変えSpontaniaとして再出発、ヒットを出したが知らぬ間に解散していたという印象。ここ最近になってソロアルバムをリリースしていた事を知り、ゲットした次第です。

トラックで参加はDJ SOULJAH、ジャジーヒップホップの雄のCRADLE、国内外のアーティストに曲提供をしているMUDDY THUMB等。ラッパーではMIC BANDITZのGOICHI、そして高木完!!クレジット買いするには充分すぎる面子であることは間違いありません。

オーケストラ調の①でバックアゲイン物から始まり、初期衝動を歌った④、高木完参加のオールドスクール調の⑥が個人的ヒット。佳曲があるが所々に入る4つ打ちトラックが邪魔。BACK IN IN THE DAYS物でポエトリーリーディングに近いスタイルでラップする⑩で締めくくられるがこの曲においてSpontaniaの事が歌われていないのは・・まぁそういうことか。

メジャーディールは今となってはある程度のマーケティングが個人でできてしまう今となっては給料がある程度固定(契約によるが)という以外はあまりメリットが無く、内容のチェック等むしろアーティスト側にとって、特にHIPHOPにとってはマイナスの面がとても大きい時さえある。昔は金銭的な利点がとても多く、K DUB SHINEも言っていたが小室哲也がAVEXで稼いだおかげでcutting edgeから多くの日本語ラップクラシックがリリースされたという経緯もあり、必ずしもセルアウトすることが悪いとは思わない。しかし、ゴミみたいなA&Rのせいで折角のアーティストが台無しになってしまう経緯もある。個人的な思い出は、昔早稲田大学のJAZZサークルに入っていた地元の先輩からライブに誘われて人生初のJAZZライブでしびれさせてもらった際、そのサークル出身の方が在籍していたバンドがメジャーデビューしたがバンド名も楽曲の方向性もクソみたいな内容に変えられてしまい、おまけに給料もたしか手取りで20万ぐらい(早稲田だぞ・・・)とのことでむちゃくちゃ悩んでいる、みたいな話を聞いた事がある。結果そのバンド泣かず飛ばずで解散してしまった。サークル内でもその方は技術・才能共に相当稀有な方だったとのことだ。

Spontaniaに関しても、色々な葛藤の末作品を作っていた事は想像できるが、結果一周回ってまだ作品をリリースしている事は単純にすげぇなと思う。TARANTULAは今作以前にEPをリリースしているらしく、そちらにはDECK STREAM参加楽曲もあるようなので探したいとことだが「TARANTULA」で検索をしていると蜘蛛かミスティカルの「TARANTULA」ばかりヒットする為フィジカルリリースがあるのかすらまだつかめていない感じです。また、近年HI-TIMEZの再結成やソロ曲のリリースもしていますがソロ曲の方はAKLOの劣化コピーみたいな感じでイマイチでしたが今後もチェックしてまいります。

エサ箱ディガー界隈で最近超話題のつくばのDisc-auntに今週攻めてみようと思いますのでそのネタで今月中にアップしようと思います。

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