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鹿児島県三島村を踏破 その7【完結】<日本全市町村踏破(制覇)>

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翌朝、2017年12月31日、大晦日。鹿児島県鹿児島郡三島村、薩摩硫黄島のキャンプ場で目が覚める。
昨日の午後着いたばかりの硫黄島であるが、諸々の事情により、もう引き上げねばならない。

しかも、通常であれば、帰りのフェリーの硫黄島発は、10:10なのだが、この日は大晦日だからなのか、一時間早くなる旨、告知されていた。
万が一乗り遅れたりすると、食糧もロクにないままに、正月を迎えねばならない。しかも、元日は運航なし。

テントをたたむなど、様々な撤収作業がある為、早くに起きて準備した。

キャンプ場近くから港を見下ろす。小雨が降っていて少々暗くても、防波堤の内と外で、はっきり海の色が違うのが分かる。

時間があったので、港の周辺を少々散策。

俊寛像の立つ「三島開発総合センター」の手前に架かる橋、この下を長浜川が流れている。

長浜川の全体的な形状は、紀伊半島の熊野川に似ており、長浜川の下流に位置する熊野神社と、上流に位置する俊寛堂の位置関係も、熊野川の下流に位置する熊野速玉大社、上流に位置する熊野本宮大社の関係に相似しており、熊野信仰との関係が窺われるという指摘がある事は、「その4」で書いた通りである。

長浜川からも温泉が湧き出すのか、川床は褐色。ただし、橋の上流は、竹藪に覆われてよく分からない。

橋からは、硫黄岳も稲村岳もよく見える。奥の硫黄岳はもちろんのこと、手前の稲村岳も、こうして見てみると、いかにも火山らしい形をしている。

「三島開発総合センター」と港を結ぶ道沿い、石垣とガジュマルの杜にあるエビス祠。「蛭子命(ひるこのみこと)」と刻まれている。いかにも離島らしい信仰である。サンゴも供えられている。

硫黄島の二軒しかない商店の一つ。写真の左右、どちらも商店らしいので、二軒というのはこの二軒なのかもしれない。何度か書いた通り、年末年始は硫黄島の商店も宿も一切休みだが、自動販売機は稼働している。

フェリーの時刻も近付いたので、待合所へ移動。

待合所内には、ジャンベが置いてあった。

待合所の一角では、フェリーの出航に合わせて、ジャンベ奏者達がスタンバっている。

そして、褐色の海水を湛える港に、フェリーがやって来た。高層建築のない硫黄島で見るフェリーは、ビルのように巨大だ。

フェリーに乗り込み、出航を待つ。大晦日の朝、このような日本でも屈指の辺境と言える島を後にするのは、不思議な気分だ。
出航とジャンベの演奏を様子を動画でも。こちらも東温泉の動画と同じく、スマホからSNSでライブ配信したものの録画なので、少々画質は荒いが。

さらば硫黄島。滞在時間は24時間にも及ばないが、圧倒的な存在感を持って迫る島であった。

そうして錦江湾に入り(上は薩摩半島側、下は大隅半島側)……。

再び鹿児島港へと戻って来た。
この後、鹿児島県内を少々観光し、最終の新幹線で、名古屋の実家へと帰省した。0時には、わずかばかり間に合わなかったが(苦笑)

フェリーの売店で買った、硫黄島産大名たけのこの水煮。あの硫黄島中に生えている、丈の低い竹のたけのこ。年末年始で商店も宿も一切開いていない硫黄島であったが、フェリーでお土産を買う事は出来た。

鹿児島県全43市町村のうち、36市町村踏破、残り7市町村、達成率83.7%。
九州・沖縄全274市町村のうち、252市町村踏破、残り22市町村、達成率92%。
日本全国1741市町村のうち、1712踏破、未踏破29、達成率98.3%。

なお、noteの投稿において、日本全市町村の達成率を書いたのは、馬路村で四国全市町村踏破した時が最後だが、その時、まだnoteには踏破録を書いていなかった、筆者自身のその時点のリアルな踏破数で集計してしまった為、数が変わっていない。
なお、この投稿執筆時点(2018年3月18日)のリアルな踏破数は、1721である。タイムラグが出来てしまうと、ややこしい。

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