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幌加内町にて北海道全市町村踏破!(後編)<日本全市町村踏破(制覇)>

前編の続き。前編では、10月9日・10日に、幌加内町の北部、戦後日本最低気温を記録した母子里や、朱鞠内湖を訪ねた話を書いた。
そこから、南北に長い幌加内町を、ひたすら南下する。

幌加内町の中部よりやや南に、道の駅森と湖の里ほろかないがある。国道275号の美深町との境、幌加内最北部の美深峠より約45km。

ここには、せいわ温泉ルオントが併設されている。10月9日夜、道の駅は閉まっていたが、温泉の方は開いていた。

ルオントのレストランで、幌加内名物のそばを食べる。実は、これが前編に書いた「日本一が3つあるまち」幌加内の三番目の日本一だ。幌加内町は、そば畑の面積が日本一広く、「幌加内そば」はブランド品として、全国に出荷されている。東京の蕎麦屋でも「幌加内そば使用」というポスターが貼ってある店を見かけることがある。一つはざるそばで、もう一つは「塩豚そば」。野菜と豚肉の厚いスープにざるそばをつけて食べる。

入浴客が他に誰もいなかったので、温泉も撮影。バスクリンのような緑色の湯で、ナトリウム塩化物泉。

こちらは町南東部、道道48号の、和寒町との境界。9日は、このまま名寄方面に向かった。

10日は、朱鞠内湖から下り、幌加内町の中心部の「あじよし食堂」で、やはりそばを食べた。
道の駅からあじよし食堂までは約13km。美深峠からは約58km。

実はこの幌加内の中心部では、二つの出来事があった。
一つ目は、VALUで知り合った、幌加内で養豚業を営む方と待ち合わせ、直接豚肉やソーセージを買わせて頂いた。

買わせて頂いたのはこちら(猪之助工房様)
https://inosukepork.handcrafted.jp/

もう一つは、このあじよし食堂の前で、街の写真を撮っていたら、警察に見咎められ、職務質問を受けたことである(苦笑)

「最近は街角で女性が変質者に写真を撮られて問題になることもあるので」云々とのことだったが、この時幌加内の街角に人は誰もいなかった(笑)
しかし、駐在さんがしっかり仕事をしているということでもあり、むしろ敬意すら持った。それが伝わったのか、疑いはすぐに晴れた。

それにしても、生涯初の職質が、まさか日本屈指の辺境(失礼、でも事実だと思う)幌加内町になろうとは。
その駐在さんが「有名だよ」と勧めてくれたのが、町の南部にある沼牛駅跡。

1995年まで営業していた、JR北海道深名線(深川と名寄を結ぶ)の駅で、駅舎がそのまま残っている。街灯もなく真っ暗だったが、車のライトをハイビームにして照射し、何とか見学できた。
あじよし食堂からここまで、約7km。美深峠からは約65km。

沼牛駅から国道275号上の深川市との境界までは約6kmで、美深峠からは約71km。これが通常車で幌加内町を南北に縦断した時の最長距離である。一つの町内で70km超。東京駅から山梨県の上野原駅にまで達する距離である。広いと言われる北海道でも、出色である。

この後は、国道275号で深川市に出て、深川留萌自動車道、道央自動車道を経て、新千歳空港へと帰った。

余談だが、筆者は、この時初めて幌加内を訪ねたものの、個人的に深いゆかりのある町でもある。実は筆者の親類がこの町に住んでいるのだ。ただ、直接の血縁ではなく、何の予告もなくいきなり訪ねても迷惑かと思い、今回は遠慮した。筆者は日本全市町村踏破などいうものをしている関係上、その旅は強行軍であり、状況により予定も刻々と変化して行くので、旅先で前もって申し合わせて人と会うというようなことが、結構難しいのである。しかし、次回幌加内を訪ねる時は、きっと余裕もあるだろうから、は是非ご挨拶したい。

これで、上川総合振興局管内の全市町村を踏破した。
そして、これで北海道内の全市町村も踏破した!!

1997年、大学生の時、自転車にテントを載せて船で渡って、40日間、野宿しながら主に沿岸部外周を周ったのが、初めての渡道だった。それからちょうど20年。その間に13回程訪ねて、ついに、全市町村を踏破したのである。

おまけで、その、テントで泊まりながら、自転車で北海道を周った時の写真。当時20歳。

日本全国1741市町村のうち、1703踏破、未踏破38、達成率97.8%。

サポート頂けると、全市町村踏破の旅行資金になります!また、旅先のどこかの神社で、サポート頂いた方に幸多からんことをお祈り致します!