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千葉県多古町を踏破<日本全市町村踏破(制覇)>

8月20日夜。茂原でもばらーめんを食べた後、帰途に就こうと思ったが、シェアカーの返却期限は翌朝。千葉ならば1、2時間で帰れるので、もう少し踏破を進めることにした。

茂原から、圏央道に乗り、一気に県北東部の香取郡多古町へ。成田空港や最東端の犬吠埼もそう遠くない場所だが、海にも利根川にも面しておらず、鉄道も高速道路も通っていない町だ。こういう場所が、踏破上の残りやすいのである。

夜中ということもあり、特に町内で見るべきものを考えないまま、とりあえず町役場へとやって来た。

日曜夜の役場の駐車場には、煌々と明りが点き、沢山の車が停められ、若者らしき人達が集っていた。いわゆる、コンビニの前に座り込む系の……。役場の駐車場がこういう使われ方をしているのは初めて見たが、一種コミュニティの場として機能している訳で、それもありかもしれない。

役場前の道路。いかにも地方の町の中心街という雰囲気である。写真を撮りそびれてしまったが、役場前のバス停は、ガラス張りの立派な待合室で、こちらも煌々と明りが点いていた。

役場の近くに、道の駅がある事が分かったので、足を運んでみた。これがまた非常に立派な建物。大都市も近いので、休日の昼間は賑わっている事だろう。

道の駅の案内板には「町の中央を流れる栗山川流域は約5千年ほど前まで海でした。海底の隆起によって陸となった低地に誕生した栗山川の源流が、流域を湿原に変え農耕文化が花開き、奈良時代にはすでに繁華な土地となりました。」とある。

この説明に少なからず心惹かれるものがあった。案内図を見ると、道の駅のすぐそばを、栗山川が流れている模様。この立派な建物裏側のようだが、外側から回り込んで行くのだろうか?

と思いきや、よく見ると、建物の中央を突き抜けて、裏側に出られる事が分かった。夜だとかなり分かりにくい。

そして、裏側に出てみると……おっ!河畔に街灯が一直線に並ぶ様が水面に映り、思った以上に情緒がある。

先程の案内図にあった、古代の様子を思い浮かべながら眺めると、なかなか趣深い。かつて海の底であった名残とも言えるだろう。隆起後は一帯を湿地と成さしめたという栗山川。確かに、隣の芝山町などは古墳で有名であり、案内板の通り、この地域は古代には栄えた場所であった。それを支えたのが、この栗山川であったのだ。

なお、その隣の芝山町さえ踏破すれば、千葉県全市町村踏破を達成出来、ここから簡単に向かう事が出来たのだが、古墳で名高い芝山町の踏破や、千葉県全市町村の踏破を、夜中に行ってしまう事に納得が行かず、今回は、敢えてこのまま帰ることにした。

千葉県全市町村54のうち、踏破済53、残り1。

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