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子どもの安全

<イカのおすし>
子どもの安全をどうしたら守れるか?生活防犯のなかでこの問題がいちばん難しいものです。子どもを取り巻く社会環境はとても複雑で危険な要素が混み合っています。犯罪被害から交通事故、その他水の事故等々から身を守る危険予知能力や警戒心の低い子どもは常に危険な要素と隣り合わせです。

子どもの安全を守るのは親しかいません。原則は動物の世界を見習うことです。動物の子育てを見ると分かるとおり子どもが独り立ちをするまでは常に親に囲まれて生きています。人間もあれが基本だということを忘れてはならないのです。その上に立って親の目から離れる登下校や近隣での遊びのときにどのようにして安全を確保していくかということをしっかり考えて我が子に教え込んでおくことが望まれます。

先ず登下校時の道を点検してみることです。

大人の目の届かない裏通りではないか
歩車道の区分がされていない通学路ではないか
通学路のすぐ側を柵のない用水路が流れていないか
登下校時に寄り道をしやすい公園などはないか

通学路に危険な建物や工事現場はないか 等々臨機応変に点検して具体的に注意を喚起しておくことが大事です。そして一度言い聞かせたからと安心することなく、五月蝿がられても何度も言い聞かせて危険な場所に差し掛かった時に自然と親の注意の言葉が浮かんでくるようにしておくことです。言うなればいい意味でのマインドコントロールです。登下校や近所で遊ぶときは可能な限り目上の子どもがいるのが望ましい。そして

家から遊びに出るときは、
「誰と遊ぶか、どこで遊ぶか、独りになったら必ず帰る、何時に帰る」
ということを約束させたうえ、そのまま玄関から送り出すのではなく友達と合流するのを確認して遊びに行かすということが必要です。そしてその際子どもの友達にも出来る限り同じ注意を諭しておけばいいと思われます。子どもを守るためにはママ友やパパ友が顔なじみになり意見交換をしてお互いに連携するネットワークが構築できれば最善です。動物の中にはグループで子どもを守っている集団もいます。

登下校道路は人目があり防犯カメラが多く設置されているラインを選ぶのが好ましいと思います。問題があれば学校と検討すればいいのです。

 各都道府県警には警察のホームページがあります。そこを確認してみれば子どもの安全を守るための情報がたくさん載せられています。例えば岡山県警ホームページには変質者から子どもを守るための子どもへの注意喚起標語で「イカのおすし」というのがあります。

「イカ」知らない人についてイカない

「の」 知らない人の車に乗らない

「お」 怖い、危ないと思ったら大きな声をだす

「す」 危ないと思ったらすぐ逃げる

「し」 付近の大人に知らせる

ただ「イカのおすし」とだけ子どもが覚えていても何の効果も期待できません。親が事態を想定して具体的に教えておかなければいけません。

また緊急な場合は家まで帰るのではなくいちばん近くにある商店であるとかコンビニ或いは会社などに逃げ込んで助けを求めることを教え込んでおきましょう。

そうことからも商店のおじさんやおばさんと顔馴染みになっておくといいかもしれません。

知らない人からどのように言われても絶対について行かない、車に乗らないということを叩き込んでおくことです。特に子どもは「パパが・・・」「ママが・・・」とパパやママのことを口実にされると信じてしまうのでその点もよく言い聞かせておかなければなりません。

ただ農山村地域において独りで長い通学路を歩く子どもにはどのような手を打てばいいか悩みます。地域の連携が望めずスクールバスも公共交通機関もないならば親が対処すべきです。

子どもとのコミュニケーションは非常に大事で毎日の遊びや学校などの行き帰りであったことを聞き取り、その中から危険要素を察知してどのような注意を促していけばいいか考えて有効な対策をとり子どもの安全を確保していくのが親の努めです。

もし子どもの姿が見当たらないとかいうような異変を察知したら独りでパニックになって探し回るようなことをせず、すぐさま110番通報をして大きく網を広げて対処することが大事です。もし勘違いや早とちりだったら恥ずかしいとか考えて躊躇することは絶対避けなければいけません。問題がなく空振りに終わっても誰からも責められることではありません。

  

<公園での安全確保>
公園での遊びで注意しておかなければならないことは3点ほどあると思います。

  ● 一点目はトイレがどのような状態かということです。つまり変質者が狙うような外から見て中の様子が分かりにくい構造ではないかということです。そうゆうトイレはなるべく使わないにこしたことはありませんが子どものことですからそうもいきません。

もし変な人がいたら直ぐにトイレから出ましょう

なるべくお友達と一緒にトイレに行きましょう

なにかされそうになったら大きな声で助けを呼びましょう

このことをよく教え込んでおくことです。

● 二点目は野球などの危険な遊びをしている人がいたら近くで遊ばないようにするか、それでもあぶないような状態なら公園から帰るように教えておきましょう。

● 三点目は植木等で外部からの目を遮っているような公園は基本的に好ましくありません。管理者が対策をとるまでは親の付き添いができないときはその公園での利用はなるべく控えたほうがいいでしょう。

 それ以外にも危険な要素はあると思います。遊具の安全性、子ども同士のバッティングなどですが、いずれにせよ親が同伴することが基本です。何歳まで同伴すべきは一概に言えません。我が子を観察してみて親が判断することです。

<水難事故>
川遊びや池など自然環境のなかでの水遊びは危険がつきものです。水底には何があるか分かりませんし、川の流れは見た目では安全かどうか判断できません。必ず身近に親が付き添うことです。

また海水浴場は浜辺から監視していると多数の海水浴客に紛れて我が子を見失うことになりかねません。水の中に沈むと砂が舞い上がっていて発見が難しく見つからないものです。いくら暑くても親はすぐ側で子どもを監視しておかなければいけません。

子どもには早い時期に泳ぐ能力を身につけさすべきだと思います。

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