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短歌クラブちゃうんかい!

2014/7/28 記
 今日は短歌クラブの2回目。
 楽しみにして迎えを待っていた。
 前回は俺ともう一人同じ工場の人間の二人だけだったが、彼は今日、処遇によばれているので参加は俺一人だ。他の工場から誰も来なければ先生とマンツーマンで気まずいな。
 予定の時間が間違えで少し遅れて教室へ行くと、やはり人気のない短歌クラブ、参加は俺一人だった。
 しばらく待って先生登場。
 ところが前回の先生とは違った。二人の先生が交代で受け持っているのか?
 しかしこの先生、挨拶の後、俺が宿題で作ってきた短歌には目もくれず、やたらと家族構成などを聞いてくる。おまけに罪名まで聞いては説教だ。
「君は両親に謝れるのか」
「ご先祖に謝るべきだ」とか、うるさいことを言ってくる。
 挙げ句の果てには
「君は親不孝だ。親不孝が代々続けば家系が滅びるんだ。せっかく135億年の歴史の中で生かしてもらっているというのに」
 いったいなんのこっちゃ。
全く短歌と関係ないだろ。腹が立つから、次回から絶対来ないと誓った。1時間の授業もこの講釈で半分が過ぎ、俺も限界に達した頃、ドアが開いてオヤジが入ってきた。
「先生、申し訳ありません。お二人いた物ですから短歌の先生と間違えました」とか言って連れ出されて行った。ふざけんな!あいつはなんの先生だったんだよ。謝るのは俺の方にだろ!この馬鹿野郎。
 どうやら同じ時間に行なっていた宗教の先生らしい。
 その後短歌の先生が入ってきて、仕切り直しとなったが、どうしてこう、俺にはありえないハプニングが起こるのだろうね。

PS 出所して3ヶ月。
丁度20キロ太った。

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