注射痕から分かること
2014/7/7 記
本日採血。去年もやった。
40歳以上の定期検査らしいが結果を詳しく教えてくれるわけでもないから、ただただ注射するのが憂鬱だ。
昨年は恐ろしく注射の下手くそな看護師ばかりで、皆、終わった後には腕に何箇所も絆創膏を貼られて戻ってきた。あの光景が目に浮かぶ。
なんとか一発で済んでくれと祈るばかりだ。
この祈りを神が聞き入れてくれたのか、それとも日頃の行が良いのか俺は一発ですみそうなとき、隣に座った同囚は、
「そこはダメでしょ、それじゃここは、前はここからやったんだよね」と、ブスブス針を刺しては抜き、抜いては刺しを繰り返し、やっとのこと血管に刺さったのはおや指と人差し指の間だぜ。もう見てらんねえよ。痛みに強そうなその人も、流石に泣きべそかいてたよ。
しかし、そんな場所の血管にしか針が刺せないと言うのも分かる。
その人の腕は血管のライルに沿ってケロイド状の注射痕がびっしりだ。
こういう人間は痛みに強いのが災いして覚醒剤の注射が一発で決まらなくても入るまでブスブス針を刺しまくる。
ケロイドのようになって跡が残ると分かっていても早く体に入れたいのが先に立って後先考えなくなっちまうのだ。薬にふりまわされて自制が効かない。
俺はこんな人とは一緒にシャブはやらない。なぜなら注射痕のひどいひと・・・シャブをやったらちょいと癖有りだから。
PS メッセージくれためめさん。
ありがとう。返事の仕方がわからないのでこの場を借りてお礼申し上げます。くだらない話ばかりだけどごめんね。
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