エリート工場のプライド
2014/8/1 記
今日は月初めだから昼飯の後、安全指導で講和がある。
前はこの時間が長引くと作業時間が潰れて嬉しかったが今は俺の仕事が間に合わなくなるので気が記じゃない。今日はこの道25年の議官が来て長い話をしてくれた。
ここで作っているのは足ものと言われる家具。
テーブルや椅子のことで、結構良いダイニングセットを作っている。
矯正展では20〜30万円代の品物だ。これって箱物と呼ばれるタンスや本棚などより、製作がずっと高度らしい。そりゃそうだ。食器棚は一度セッティングしたら動かすのは扉や引き出しの類だけだし全方向から見られることもない。
その点ダイニングセットになると食事したりお茶を飲んだり書き物する際にも椅子を引いたり戻したりを繰り返す。テーブルには重さがかかったり、時には衝撃がかかることも。そして少しのぐらつきも致命傷になる。
この制作のむづかしい足物家具。
どこの刑務所にも必ずある木工工場だが、この足物を取り扱っているのは全国でもこの月形刑務所だけらしい。
あちこちの刑務所の矯正展で売られているダイニングセットは全てこの月形刑務所の製品なのだ。
製品の点からも無事故の点からも注目されている工場とのことだ。
副担も、先日2日休んで行った研修でそれを実感して、鼻高々で帰ってきてやる気満々だ。
オヤジ、副担、技官、ソロっていうことは同じだ。
プライドを持って良い。
ここはエリート工場なのだから。
誇りを持って作業し、良い製品を作ってくださいと。
だけど俺は衛生係だから、あんまり関係ねー感じだなぁ。
PS 釧路。それは何もないところだ。不便この上ない。
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