2014/7/12 記
　今週、工場でこんな話をしてたんだ。前刑の府中でパチンコの解体作業をしていた時のこと。
　材料のパチンコ台や、スロットの台は仙台から10トントラックで毎日運ばれてくる。置き場が屋外なのか、天気の悪い日などは少々汚れている時もある。
　トラックが到着すると300〜400台近くある台を全て8人で運び入れるが、これだけで腕はパンパンだ。
　それから4人で解体の一発目が始まるのだが、あるとき台を持ち上げたら台の中から何かが飛び出し俺の方にドサリと当たってから足元に落ちた。
　何かと思って足元をよく見るとなんとそれは蛇だった。しかも生きている。全長50センチほどか。
　俺は昆虫は苦手だけれど爬虫類は意外と平気だ。生まれて初めて水族館以外で生きてる蛇を見た。
　思わず作業の手を止めて近づいてじっと見る。生意気にトグロを巻いて首と尻尾を持ち上げて、「しゃー」とか言ってる。
　俺は捕まえて、一斗缶に入れてパチンコのガラスで蓋をしてオヤジに報告。
　すると何人ものオヤジ連中がやってきて「触るな触るな」と、大騒ぎ。
　何言ってんだよ。もう捕まえてあるぜ。蛇が出たなんて昭和の頃以来だな。とかなんとか言いながら蛇を持ち去っていったけど、この話を聞いてた田舎育ちの同囚が、言うんだよ。
「そりゃぁマムシですね。噛まれなくて良かったですよ。大変なことになってましたよ」だってさ。
　この前話した後から冷や汗じゃないけど、知らないってのは怖いね。
　だって俺は都会育ちだもの。

PS  毎日毎日ノート見ながら文字を打つのがかったるい！
でも今度こそ続けるぞ。