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感想「共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る」

ゆうこす さんの 共感SNS を読みました。
SNSを使ってセルフブランディングを考えている人には基本的な内容でありながら、語り口調で書かれているので難しさはなく、チャレンジしてみたいと思わせるような書き方に、しっかり読者を意識されているなと感じました。

この本の中でも「共感」や「熱狂」といったキーワードが見て取れて、SNSが影響力の強いマスに近いメディアになりつつある事がよく分かる。
しかし、かつての主流メディアのテレビ、新聞、雑誌と違い、現在のメディアは相互交流が可能かつ、リアルタイムなのが特徴だ。
そこでこの本で紹介されているのがライブコマースという手法だ。
簡単に言うと、過去に流行ったテレビショッピングが、SNSの利点を活かし、ライブストリーミングで売り手が商品のPRをしつつ、問い合わせにも直接答える事ができ、購入したいと思った人はリンク先の購入ページから、すぐ買う事ができる。
過去にテレビショッピングが流行った時代も、実演を見ながら紹介者に共感し、一般のお店では売っていない、まとめて買うとお得といったレア感に熱狂した結果だったと思う。

またこれは小売に限った事ではなく、donate機能のあるライブストリーミングサービスと組み合わせれば、アイドルや歌手のパフォーマンス、画家やイラストレーターのライブドローイングなど、実演見るのは無料、お代は見てからという風にして、終演後に物販に繋げ、ここだけこのタイミングでしか買えないグッズを販売しても良いだろう。
小売であっても通常販売する商品をライブコマースを利用する事によって、付加価値を付け販売する事もできる。

そして何より、本書を読んでというより私が色々経験してきて感じるのは、「共感」や「熱狂」も大切だが、「持続」と「具体」の方が重要だという点。
ゆうこすさんは「持続」や「具体」という言葉は強調はしていないが、結果が出ていなくても改善しつつ続ける事で今のポジションを作れたし、ライブコマースにしても自身がやってきたサービスを具体例として紹介しているので、説得力が強い。

「共感」「熱狂」「持続」「具体」
特に「具体性をもって続ける」というのが、今後私の中で大きな課題となっていくだろう。

「共感SNS」をすでに読んだ方で、更に思考を深めたい場合は佐渡島庸平さんの「WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE 現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ (NewsPicks Book)」もオススメである。


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