好きなバンドを観れた時

「影響を受けたアーティストをあげて」と言われると3つ目以内には必ず出てくるバンド、ELLEGARDEN(エルレガーデン)のライブに来月はじめて行く。

近いものがあったからなのか、遠いからこその憧れなのか、それはきっとどちらも。音楽は言うまでもないのだけれど、ボーカルの細美武士さんの生き方にもぼくは何度も救われてきた。

細美さんのライブを生で観れたのはエルレが活動休止をしてからはじまったthe HIATUS(ザハイエイタス)が最初だ。その後はじまったMONOEYES(モノアイズ)も何度か観に行った。

特にハイエイタスはエルレとは別物で好きになり、ギターの生方真一さんの新バンドNothing's Curved In Stoneも超絶に格好良くて何度もライブに行った。

それでも消えない「いつかエルレを生で見てみたい」という想いを持ったまま10年の時が過ぎたある日、なんと突然復活の知らせが届いたのだった。こんなことがあるんだと思った。バンドが活動再開をして涙が出たのははじめてだった。

きっと当日、1曲目が鳴った瞬間に半泣きになっている自分が想像できる。


好きなバンドを観れた時、好きな曲が聴けた時、どうして人は涙が出るほど感動するのだろうか。

それは例えば夕日はいつもただの夕日なのだけど、その景色を見て戻れない子ども時代が浮かび上がる瞬間があったりすることと同じで、今まで自分が見てきたものや感じてきたものを目の前のものが引き出してくれているからだろう。

エルレはいつでもエルレだ。来月もただのエルレだ。それを見てぼくは歴史を思い出し、いろんな感情がリンクし、泣いてしまうのだろう。

感動できるということはそれだけぼくやあなたが何かを感じながらちゃんと生きてきた証拠なのだ。

それを思い出させてくれたり、癒してくれたりする。

だから感動させてくれたものにはいつも「ありがとう」と言いたくなるんだろうな。


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