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処方箋天然ツンデレロリ薬局

人はギャップに弱いなあと改めて思った。

2ヶ月ほど前に風邪をひいてから歌を歌うと気管がムズムズっとして咳が出るようになってしまった。

今月はライブがあるので流石に治さねばまずいと思い行きつけの耳鼻科に行ってきた。途中「気管って耳鼻科?内科?」と疑問が浮かんできたが今更そんなことを悩んでも仕方がないのでとりあえず向かった。

一応受付で聞いてみたら咳が出ているなら耳鼻科でOKとのこと。この自分の症状何科問題に悩んだことがあるのは僕だけじゃないはずだ。

こうなったらなんとなく広い範囲をカバーしていそうな「内科」という存在が悪いのではないかと思えてくる。何も悪いことしてないのに。

何はともあれ無事診察を受け鼻からカメラを通された。くしゃみが出そうで出ない感じを薄めず原液で味わうような複雑な感覚に手をバタバタしそうになったが流石に恥ずかしいので我慢した。

自然と涙がこぼれたところに診断結果を言い渡された。


医「食べる時間が遅いとか、睡眠が浅いとかありますか?」
僕「あります…」

医「食べてすぐに横にな
僕「あります…」

医「胃ですね」


なんと原因は意外にも胃だった。思わず「いい!?」と言いそうになったがなに食わぬ表情で「そうなんですね〜」と返しておいた。

逆流性食道炎というらしい。

以前整骨院で首の痛みを治療してもらった時も、腎臓の血流が悪くなり、それが腰を硬くし、背中が硬くなり首に来ていると言われて驚いたのだけど人体というのは本当につながっているんだなあと再認識した。

まさかの結果に驚きながらも原因がわかって安心し、軽い足取りで処方箋をもらいに行った。先で第2ショックが待ち構えていることを僕は知る由もなかった。


薬局の受付の女性は少しツンツン、ハキハキした感じの口調で「ちょっときつめの人だな」と思ってふと顔を見るとそこにはロリ声、ミニマム、エロメガネという萌えアニメ3拍子が存在していた。

「処方箋薬局にロリだと!!?」

僕はもう胃腸のことなどどうでもよくなってしまいそわそわし始めた。

さらに受付ではきつめと思っていたのにおじいちゃんに満面の笑顔で対応していたのである。「飛天御剣流九頭龍閃!!!」超神速の抜刀術。胃腸どころか頭までおかしくなりそうだった。

処方箋天然ツンデレロリ薬局。

かつてここまでギャップを凝縮した現場を見たことがあるだろうか。いや、ない。

別に病院には行きたくないが、もう一度あの感覚を味わうために無駄に薬を処方されようかなどと思ってしまう自分がいた。

ギャップはすごい…


[この記事の元になったツイート]






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