前歯に削り取られたような縦の筋がいつからかできて、歯を磨いても汚れが取れにくくなった。

炭酸の飲み過ぎで溶けたりしているのだろうかと思い、虫歯の治療のついでにそのことも相談したところ奥歯の食いしばりで歯に亀裂が入っているとのことだった。

整体で首の筋を痛めた原因が腎臓の冷えだと知らされた時もそうだが、身体というものは意外なところに原因が潜んでいるものだと目を丸くしてしまった。

思えば昔から１日の多くの時間歯を食いしばっている。ストレスを感じている自覚はある。というよりもストレスを感じていない時の方が少なく、ストレスがない状態がどんなものか思い出せない。

書きながら「ストレス抱えてますアピール」をしているように見えて、消そうか迷ってしまった。まさにそうやって小さなどうでもいいことを気にしてストレスを生み出していくのだ。

ここ数日、心がざわざわしていて何も手につかない時間が続いている。やらなきゃいけないこともあるのに今日は手をつけられなかった。

この気持ちの正体を知りたくてノートに気持ちを書き出していたのだけど、一向に気持ちは晴れず結局8時間ぐらい感情と向き合っていた。

知人との会話の中で「自己分析ノート書くのが趣味の人と付き合いたくない」と悲しい現実を突きつけられたこともあるが、もうモテなくてもいいからこの気持ちの正体を知りたかった。というのは嘘でモテたいし正体も知りたい。モテたい。

そして見つけたのは「自分を許せない僕」

思えばだいぶ前からまたSNSのいいねやリツイートの数ばかりを気にするようになって、音楽活動も反応が少ない時はものすごく不安だった。フェイスブックで同級生がうまく行っているのを見つけて焦りを覚えたりもした。

でも期待を裏切らないようにしようと、いや、「見捨てられないようにしよう」と思って行動した。弱さは隠さなくていいけど前向きでいなきゃと歯を食いしばっていた。

弱さを隠してはいなかったけど許せていなかったのだ。

かっこわるいところがあったらダメ。ネガティブはよくない。サボりたい気持ちは持っちゃいけない。そうやって無意識に見捨てられるのを怖がって素敵な人を演じようとしていた。

「ネガティブになってるから前を向こう」よりも「ネガティブがあるね。だったらこうやって前を向こうか。」の方がいい。

「サボりたいし、めんどくさがりだし、勇気がないし、責任取りたくない。」

ノートに書かれた文字を見ながら、「いていいんだよ」と心で声をかけた。

今朝、外に出たら風はさわやかで空はどこまでも青くて高校生の頃なんのしがらみもなく駅前で仲間とワイワイ姫路の路上で歌っていた景色を思い出した。

否定からじゃなく受け入れからの景色はきっと今日の空みたいに澄んで見えるはずだ。

読んでくれてありがとうございます:-D

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