人のいいところを探していきたい。
飲食店でバイトしていたころ、みんなから嫌われまくっている店長がいた。
機嫌が悪くなると横暴になり威圧して怒りをまき散らすタイプの人で
最初は僕もみんなと悪口を言っていた。
ある日僕が仕込んであった新商品を間違えて捨ててしまった。
期限のシールが更新されていなくて古いものと勘違いしたのだ。
理由はどうあれ捨ててしまった僕も悪いし、シールを貼ってなかった店長も悪い。
だけどその時は一方的にボロカスに言われた。
とても不満だったけど帰り際にもう一度謝ったら
「こちらこそごめん」という言葉が返ってきた。
意外だった。
その日から店長への嫌悪感はすこし少なくなったし
店長も僕に心なしかやさしくなった。
人間の脳みそは主語を理解できないという。
バイト先で「店長ムカつくよねー。」なんて話はじめたら
「ムカつくよねー。」というワードを脳は抽出して
「お前ムカつくよねー。」と言われているように錯覚してしまうのだ。
そして自分で話したことも自分は聞いているらしい。
僕が「店長きらい。」と言った時、
脳みそは「お前きらい。」と言われていると判断する。
そして陰口、愚痴を言う人は群れる。
人をけなすことで自尊心を保とうとしたり、
だらける空気を伝染させようとする人たちは
お互いで負をループさせ合ってしまう。
だから最近は悪口の話になりかけたら自制したり、
その話をどうにか終わらせるか、離れるようにしている。
店長がどれだけセクハラパワハラクソファッキュー野郎であっても(セクハラはしてなかったけど)陰口では何ひとつ解決しないし、
わざわざマイナスな気持ちになるために時間やエネルギーを割いていると思うと何か生産的なことをした方がいいなと思うようになってきた。
自分の時間をよりよく使うことが大切だ。
逆に人に好きと伝えたり、ほめていると
自分のことも少しずつ好きになってくる。
何も考えずに暮らしていたら
ポジティブなことは簡単にスルーして、
ネガティブなことにはいちいち引っかかる。
暗いニュースは引力が強い。
だから最近は意識的に人のいいところを見つけるようにしている。
こう書くと無理やり人をほめようとしているみたいになるけど、
そうじゃなくて誰でも僕の持っていない技術や知識や経験や考え方を持っていることを忘れなければ、自然とここがいいなあと思うことができる。
セクハラパワハラクソファッキュー野郎だと思いながら店長の良いところを探そうと思うと、見つからないか嘘っぽくなってしまうだろう。
でも実は人にあたりたいわけじゃなくて、完璧主義すぎるだけなんだなと分かれば見え方が変わってくる。
実際店長はめちゃめちゃ仕事ができる人だった。
怒ってない時はさびしがりだし、みんなと仲良くなりたいと思っていた。
自分の思い込みや、こだわりすぎている部分や、視点さえ変えれば世界はいくらでも明るくなる。
逆に暗く見える時は自分の心が暗くなってきているサインでもある。
世界が淀んで感じるときは、ピントを調整する必要がある。
いいところを探すようになってもうひとつ気づいたことがある。
脳は主語が理解できないことで、
「自分の感覚にはなかった素敵なこと」をほめた時に、
自分の中にその感覚が芽生えるのだ。
だからそもそもほめるのが苦手という人は、ほめるのが上手い人を見つけて
「いつも人のいいところを見つけてて素敵です」とほめるのだ。
その言葉はそのまま自分に返ってくる。
「僕は人の良いところを見つけてて素敵だ」という感覚が無意識に生まれる。
逆に人をけなしていると、悪いことばかりが自分に増えていくということなのだとも思う。
僕はいいところをどんどん吸収していきたい。
明るく世界を広げていきたい。
人のいいところを探していきたい。
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ほらたとえば同じことでも こんなに違ってみえてくるよ
後藤大
シンガーソングライター/作曲家/文章書き
自分をみとめてあげられる瞬間が好き。
Twitter https://twitter.com/gotodai0926
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