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強く想うだけじゃなにも変わらない

「愛より親切が残る」と僕の好きな本に書いてあった。それを読んだ時にとてもおだやかなのに体の中に電流がかけめぐったような衝撃を受けた。

愛というのは形のないぼんやりしたものだけれど、親切というのはれっきとした行動なのだ。

僕はとにかく目の前のことに感情的になって人間関係でも音楽のことでも失敗を繰り返して来た。その度に落ち込んで反省はするのだけど何度も同じことを繰り返してしまっていた。

それは心の中で本当に悪いことをしたと思っているだけで、行動としてどうすればいいか考えすらしていなかったからだ。

その時僕が考えていたことといえば愛ってなんなんだろうというつかみどころのないことばかりだった。

行動をしないといけない。どれだけ心の中で思っていようともその気持ちを相手に伝わるものに変えなければいけない。

「好きだけどてれくさくて意地悪してしまう」みたいなことで相手に残るのは意地悪だけなのだ。好きを伝えるには優しくしたり好きだと言わないと。言葉の選び方だってそうだ。繊細な気持ちが乱暴な言葉で伝わるだろうか。

「悲しくて」と歌う時に声を聞いただけでどんな悲しさかわかるように歌うには技術が必要なのと同じで、愛を形で表すには勉強や練習が必要だと思う。

強く想うとか、愛を深く語るとか、人を大事にするというのはそういうことではない。原動力に想いは大切だけど、そこに溺れてしまうのならいくら強く思ってもなにも変えられないのだろうな。

行動が大事。愛より親切が残る。


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