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あなたには夢がありますか?

「どうして売れたいの?」

そう聞いてみたらはたしてどれだけ答えられる人がいるだろうか。ここがしっかり答えられる人の話はきっと面白い。じっくりと聞いてみたいものだ。

何年か前「おかん」というインディーズバンドが事務所なしで大阪城ホールでワンマンライブを成し遂げた。その時に「初めて見たライブが大阪城ホールのB'zで、その格好よさに憧れて絶対ここに立つと決めた」と話しているのを聞いた。

そんなの一握りの夢の話だよと冷めた目で言う人もいるかもしれないけど、どこまでいっても大切なのはそこだと思うのだ。

規模の大きい小さいの話ではなくて原点になる夢があるかどうか。活動が長くなっても芽が出なかったり、戦略戦略の空気になってくるとそういう部分がどうしても薄らいでしまう。

上ばかりを見て山を登っていると頂上にたどり着いた時に何もなくなってしまう。もう登る場所がないのだ。「売れたい」が目的になってしまうのはそういうことだ。

子どもの頃に登った山から見た街の景色に感動した。仲間と助け合いながら登る山は充実感をくれる。記録を更新していくことで自分を更新していくのが生き甲斐だ。だから上を目指している。

その「だから」が言えることが心から大事だと思う。

人すら上を目指して何もないと気がついた時にふと景色が見えて「だから」を見つけることもあるかもしれない。だけどそれはよほど能力がある人だけで、基本的には「だから」から始まり、それが周りを動かし、みんなの力で少しずつ高い山に登れるようになるものなのだ。

大人の力が必要だよ。上手くやらなきゃダメだよ。そんなことはわかっているけれどそれをただの戦略として考えてはいけない気がする。

「大人」じゃなくて名前があるはずだ。利用するんじゃなくて支えてもらうんだ。そうしたいと思ってもらえるように媚びるんじゃなく心を解放するんだ。

「上手くやる」じゃなくて喜んでもらうためには、一番深く伝わるためには何をすればいいかアイデアを考えることだ。操るんじゃなくて一緒に行こうと思ってもらうんだ。

想いがあるから人脈や戦略と呼ばれているものは機能している。一番根底にあるものを見失ってはどうしようもない。

夢という言葉が一周回って恥ずかしくなくなった。いや、やっぱり夢は夢と呼ぶのが一番しっくりくるんだなあと思うようになった。小さな憧れや、なんとなくの思いつきや、やってみたら面白かったという驚きは夢そのものなのだ。

夢の話をしていこう。これからもずっと。

あなたには夢がありますか?


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