欲求のダミー
コーラが飲みたい、なんだかすごく。
サイダーでもCCレモンでもいい。
とにかく炭酸が飲みたくてたまらない。
そんな瞬間がたまにあるのだけど
いざうちに帰って飲んでみると
シュワシュワと喉を通り過ぎる爽快感のすぐ後に
砂糖のベタベタ感がはりついてきて
これじゃなかったなあと残念な気持ちになる。
そして水を飲んでみると
身体中に求めていた清涼感がしみわたっていく。
本当に欲していたものはコーラじゃなかった。
本当の欲求は恥ずかしがり屋で
なかなか表面に出てきてくれない。
隠れるだけならまだしも巧妙にダミーを用意して
それを自分だと勘違いさせようとしてくる。
「怒りは悲しみ」もそのひとつだろう。
例えばライブがあるときに
「いけません」と報告する人がいる。
それに対して「わざわざ言わないで」と
怒っているアーティストがいる。
それは悲しいから。
一生懸命プレゼントをつくって
受け取ってもらいたい想いを
踏みにじられたような気持ちになるから。
でも、行けないと言いたい気持ちもわかる。
本当は行きたいことを伝えようと思ったら
行けない事実がついてきてしまう。
それに対して「やめて!」と怒りをぶつけられたら
行けない側も悲しくなってしまう。
下手したらお互いが怒りで戦うことになる。
それはとても悲しいことだ。
「ああ、〇〇だ〜!」と思ったときに
いったん落ち着いて考えてみる。
数秒でいい、一呼吸おいてみる。
これは本当に僕がやりたいことなのか。
これが本当に伝えたい気持ちなのか。
恥ずかしがり屋の欲求を見つけられるスキマを
持っている人は素敵だなと思う。
実戦となるとまたむずかしいんだこれが。
でもそれをやっていくことが爽快感に繋がるんだろうなあ。
==
その数秒だけを強がって乗り切るのだ。
後藤大
シンガーソングライター/作曲家/文章書き
自分をみとめてあげられる瞬間が好き。
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MUSIC VIDEO https://goo.gl/E1ebEPjlVG
提供曲視聴 https://bit.ly/2EmR6sk
Next Live→2/27(水)22:00 ツイキャス定期ライブ
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