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勉強はめんどくさいものを簡単にするために

曲のアレンジのために「ボイシング」というものを勉強し直している。

ボイシングというのは例えば和音を「ドミソ」と鳴らすのか「ソドミ」と鳴らすのか配置を考えることだ。その積み方で音の響きが全然違うものになったり、並ぶ順番によって不協和音になってしまったりもする。

さらに音と音の間が狭いか離れているかでも、塊のような音になるのか薄い膜のような音になるのかという変化がある。さらにそこにどんな音色を選んだかということも関係してくるので奥が深い。

これが1つの楽器なら簡単なのだけど、ギター、ピアノ、ボーカル、ベース、バイオリン、ヴィオラ、チェロ、シンセサイザーなどなどいろんな楽器が重なっている場合にこれら全ての配置をひとつのボイシングとして考えねばいけないのである。

聞いただけでも難しいしめんどくさそうに感じると思う。実際僕もここを感覚でずっとやってきた。ずっと音楽をやってきたので肌感覚として「この楽器はこのぐらいの音で」みたいなものはあった。その貯金のおかげで作ってこれたものもあるのだけど、ここから先へ進むためには勉強が必要だと思っていた。


そこで楽譜を自分の手で採譜して、一度ピアノで弾いてみて、曲を聴いてあっているか確認。それをDAW(作曲ソフト)で打ち込んでコピーする。という勉強&練習をすることにした。

選んだのはMr.ChildrenのCANDY。小林武史さんのボイシングは美しいと聞いたし、ミスチルの曲はJ-POPに必要な楽器がしっかり使われている。しかもなぜか楽譜を購入していたので環境はばっちりだ。

楽譜の読み書きも一緒に学ぼうということで回りくどいやり方をした結果大変時間がかかっているけどAメロの1周目まで作ることができた。

今日1日でト音記号、ヘ音記号、ハ音記号をパッとみてどの音か判断する早さがだいぶ上がった。最後の方はかなりスムーズにコピーできていた。たのしい。


編曲をする時、詰まって時間がかかってしまう理由に「なんか音が薄っぺらい」「浮いて聞こえる」というものがあって、ずっと音作りやミックスのせいだと思っていたのだけど、ボイシングを改善したらかなりの解決になった。

うんうん悩みながら何回も何回も作り直しては頭を抱え、というのを繰り返していたことがやっと解決しそうだ。

楽譜を読むのなんて難しそう。感覚でもできなくはないことをわざわざちゃんと知識として理解するのはめんどくさい。そういう部分にだけ着目すると勉強ってつまらないしなんのためにやるの?って感じてしまうけど

エジソンが何年もかけて電球を作ったように、ライト兄弟がバカにされながらも飛行機を飛ばしたように、外側だけ見たら一見めんどくさそうな勉強は、じつはもっともっとめんどくさい作業や日々の生活を簡単にしたり改善するためのものなのだ。

1セット3個のリンゴを7セット買ったらいくつになるでしょう。という問題を勉強していなかったら3+3+3+3+3+3+3=27と導かないといけないけど3×7ができたら一瞬なんですよね。

生活に余白を、心にゆとりを持つために僕らは勉強を続けていくのがいいんじゃないかなと思う。


読んでくれてありがとうございます:-D

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