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赤は僕らが座るベンチの色#3

2016/3/6(日)
たまには本来の趣旨である制作日記をまじめに書いてみようかなあと、思います。

DAWでの制作をはじめる前に、まずは手書きで上のこれを作ります。コード譜兼歌詞カード兼アイデアノートとして使います。それからドラムとか打ち込みするときに迷子にならんように小節番号も書き入れます。DAW上でもできるんだろうけど、手書きするのが好きというか。儀式みたいなもんですね。

譜面ができたらいよいよプロツールス(音楽制作のソフト)を立ち上げます。今回も平凡にドラムから組んでいこうと思います。

BFD3という実際に録音された生ドラムの音を基にして作られたソフトをプロツールス上に立ち上げてドラムを打ち込んでいきます。が、最初に複数あるドラムセットから今回の曲に合いそうなものを選ばなくてはなりません。優柔不断なのでこういうところから時間を食ってしまいます。

結果、タムとシンバルがちょっと多いやつ、選んでしまいました。せっかくなので(貧乏性?)全部使いたくなるのですが、それらの音をDAWのミキサー上でひとつひとつ作っていけるようにパラアウトして並べていきます。(上の写真のように)
17個のスネアやらバスドラムやらアンビエンスやらをひとつひとつ好みの音になるようにいじっていって、それらを混ぜてひとつのドラムパートを作るわけですね。めんどくさいですね。

単体であんまり作り込んでも全体に混ぜるとしっくりこなかったりしますが、まあとりあえずはバスドラム(キック)単体の音作りから。キックは打面側とその反対側と低音を補強&空気感を足すためにそれ用のマイクで収音されたものの3つを合体させて作ります。打面側の音は立ち上がりのパキッっていうアタックの音を強調、BFD3のエフェクターにアンビエンス成分を絞ってアタックを強調したりその逆ができたりする便利なやつがあって、それを大体使っています。↓

そのあとにもコンプなどのエフェクターをはさんで、聴感と音量との兼ね合いを探っていきます。同時にもうひとつの音では立ち上がりの音のあとに来るボゥンっていう鳴りの音のニュアンスを中心に作って、うまく打面の音と混ざる自分好みのポイントを探っていきます。そしてそれらの音にサブ的にボフ~ンという3つ目のマイクの音を被せてさらに音の探求は続きます。(なかなかアラバマ・シェイクのようなサウンドには近づけませんが😔)

(今回は昔から愛用しているT-RACKS3のFairChildをモデリングしたコンプを使用(写真右の方))

3つの音がだいたいになったら、Auxトラックというのを作って、そこにその3つの信号を送ってひとつにまとめ、そのまとめた音にSSLシリーズのバスコンプ(写真左)を通してトータル的にコンプをかけて仲良し三兄弟感を狙います。そのあとのリミッターで音量を調整。今回はミキサーのフェーダーではなくリミッターで調整する方法でやってみようと、気まぐれに思います。

さらにさらに、少し離れたところからドラム全体を狙って録っている何本かのアンビエンスの音やシンバルに向けられたトップの音に入っているキックも調整してミックス。アンビエンスの音はLo-Fiというエフェクターで少しひずませたりしてじゃりじゃりさせてみました。

(↑プロツールス12でデザインが一新したLo-Fi)

今回はこんな感じです。あんまり珍しいことはやってなくてあれだな。
これをスネア、タム、ハイハット、シンバルと同じように処理していって、全体で聴いてみたり単体で聴いてみたりを繰り返し、だいたい音を作ってしまってからやっとドラムパートを打ち込んでいくようになります。
他の楽器、とりわけベースが入ってからさらに聴き直していき、わけがわからなくなったり自分の耳にケチつけたりしながら完成させていくわけです。

バスドラの制作レポートだけで相当なボリュームになるなあ…

だれか読むかなあ…

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