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研究と私

研究とは何でしょうか。

それぞれの世界に研究はあると思います。医学もスポーツも歴史も料理も。それぞれの世界で違う点はありつつ、共通点もある気はします。

私自身は医療の世界で研究をしていて、それは仕事でもあり趣味でもあり義務でもあり使命でもありライフワークでもあります。

まず、医学の世界においての研究とはいくつか種類があります。いわゆる一般的な「研究」のイメージは大学や研究所などで行うような試験管を使って薬剤を調整したり、細胞を育てたり、動物実験をしたりというものかと思いますがこれは「基礎研究」と呼ばれます。

それ以外にも一般的な病院で日常の診療で得られた患者さんの検査結果などを集めて、どの治療が1番良かったか、何がその病気のリスクか、などの検証作業を行いより良い治療を探していくような「臨床研究」という形もあります。

治療に加えて研究も使命と言われる事もありますが、大学院や研究室にでも入らない限りは強制力は基本的にはありませんので研究をされていない方のほうが多いです。

研究したからといって報酬をもらえる訳ではないですし、逆に莫大な時間もかかりますので自分にとってのメリットを感じられる人も少ないように思います。

そんな中でも私のように運良く(悪く?)研究にハマってしまう人間もいるのが不思議です。なので、これから研究をする人や研究に苦しんでいる人に、こうやって研究を楽しんで前向きにやれる考え方があるんだなーと少しでも前向きにやれるきっかけになればいいなと思い、文章化してみました。
「誰かにやらされている研究」ならもう苦痛でしょうがないのですが、私の場合自分がやりたくてやっています。
何故やりたくなってしまうのか自分の気持ちを分析してみます。

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