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風の縄文式トイレを見に行ってきた

長野県松本市にある柳沢林業の牧場で開催された、風の縄文式トイレのワークショップに参加してきた。講師は、大地の再生講座の佐藤俊さん。

コンポストトイレのように使えて、手間もない?

わたしは石川に住むモーリーさんのコンポストトイレ「リライフ」を使っている。

このトイレが優れているのは、人間が出した有機物が土に還るところ。水や下水の配管が必要ないので、どこにでも設置できるのもお手軽でいい。グラビティ奥多摩ベースでは、靴のまま入れるトイレとしてとても便利に使っている。
ただ、拭いた紙は捨てられないのと、たまったものを時々土に還す手間がある。

今回見に行った「風の縄文式トイレ」は、いちいち処分する手間がなく、紙も捨てられるとのこと。どんなトイレなのか、実際にワークショップに参加してみてわかったことなどをまとめてみた。

そもそも縄文式トイレって何?

まずは縄文式トイレについて、調べてみた。
トイレの意識は縄文時代からあって、川や湖などの水辺で用をたす習慣がそのころからあった。中には掘った穴に用をたす遺跡が残っているところもあるようだ。

風の縄文式トイレは、風通しをよくして土中の水や空気を動かし、分解を促進するトイレということなのだろうか。

風の縄文式トイレのしくみ

わたしが使っているコンポストトイレは、セパレーターという部品によって尿と大便と分離させる。分けられた大便は、竹チップなどを強制的に混ぜこんで分解していく。
縄文式トイレは、尿と大便とを炭や枝葉で濾し分けて、残った有機物を空気と水の動きによって分解させる仕組みだ。

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