見出し画像

今回の講演で嬉しかったこと

「今回の講演は20年前の指導要領で実現されるべき話だったんですよね。私は当時から総合的な学習の時間を実践しています。いつ大学入試は変わってくれるのですか?  私が教えたことを中学、高校で継続させるためには大学が変わってくれないと困るんです」

こんな意見をもらった。

同志発見!

これまで6、7年くらい同じような話をしているのだけど、こんなストレートな指摘は初めて。
教員を20年、30年やっていればわかることなんだけど、誰も言わない。
僕は「振り子のように揺れる指導要領が今回は不可逆であることの背景を説明している」のであり、「大学入試は総合型、学校推薦型が私立では幅をきかせるようになったからまったく変わっていないわけではない。私立が学力試験で知識偏重になるのはいまの入試システム、つまりいまの日程では致し方ない。大学が高校と話して、年内、できれば秋に共通試験をやるようにしなければ、知識偏重は変えられない。大学にも高校にも、そして、保護者にも、これまでの教育システムへの強い思い入れがある人たちがいる。その思い入れが通用しないことに早く気づいてもらわないと変わらない。こうした自分の経験だけで教育を語る人たち、アンラーンできない人たちがいるから変わらない。そこを変えるために同じような話を時代背景を説明しながら繰り返しして、説得しないといけないのだ。
ただ、高校でも管理職をはじめとして、大学入試を変える必要性から高校自らも変わるべきだとの理解が広がりつつあるから期待している」と回答。

さらに隣に座った人が「保護者にも理解してもらいたく、その説明が今日の話からできそうだ」と言ってくれた。

小さな町の教育委員会だが、小中の校長、教頭に向けて僕に話をさせる教育長はもちろん、校長、教頭、教育委員会事務局、みなさん、意識が高い。

こうした地域が増えてくると、嬉しいなぁ。


僕は地道にじわじわやります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?