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TE不毛の地 いや、逆にチャンスの地?

 こんにちは、Arizona Cardinalsファンのgotuです。
NFL2021年シーズン終わっちゃいましたね。ARIファンとしては正直不本意な終わり方でした。
POの感想書いてないだろうお前、って言われちゃいそうですが、勘弁してください。シーズン最悪の結果をPOで見せられては書く気力も出ないです…

 さて今回は自分にとっての雑学知識獲得も兼ねて、ちょっとしたArizona Cardinalsという特徴について書いてみようかなと思います。

TE不毛の地?Arizona Cardinals

 ひいきチームがあり、それなりの期間そのチームを追っかけている方には感覚的にわかっていただけるかと思いますが、チームの伝統なのか何なのか、ポジションごとで人が入れ替わっても安定して見れるポジション、逆にそれなりにドラフトやFAで投資もしてるはずなのに一向に向上してくれないポジションがあるかと思います。

ARIの場合、安定して見れるポジションは断トツでセーフティです。良選手が引退したり、移籍してもなんだかんだPro Bowlに選ばれるレベルのセーフティが出てきます。
私が見始めた10年ほど前からだと、
Adrian Wilson → Tyrann Mathieu → Budda Baker
と強烈な選手が続いています。

毎シーズン一緒なのでなんだかんだ印象づいてる同地区ライバルだと
SFは憎らしいぐらいLBとTが安定してる印象です。
SEAはHasselbeck→WilsonといいQBが続いていると感じてます。
LARは最近地味な印象も受けますがRBですね、パワフルな選手が続きます。

といい方もありますが、逆に悪い方、ARIは安定しないポジションが多岐にわたりますが、その中でも断トツでいい選手が出てこないのが"TE” です。

まず、下のツイートでも見てください。

 はい、30年以上TEによる100yd以上レシービングヤードを記録したい選手がいません。Robert Awaltという選手が1989年Week10 DALとの試合で105ydを記録して以来100ydを越えられた選手はいません……当時はArizonaに移転しPhoenix Cardinalsと名乗っている頃でした。なのでArizona Cardinalsというチーム名になってからは全くいませんし、Arizonaに移転してからも1989年Week3にJay Novacekの102ydとWeek10の105ydの2度のみです。
 TEで印象に残る選手が全然出てこないなとは思ってはいましたが、このトリビアみて衝撃でした……

歴史に名を残せるチャンス

 続いて、ARIのTEは前項の通り、飛びぬけた選手が全然出てきていない、ということはわかっていただけだかと思います。
 では、どの程度のスタッツを残すとどの程度の記録保持者になれるかという話しです。

・1試合当たり100yd以上を記録する
これは前述のとおりですね。"Arizona" Cardinalsとしては初となります。

・シーズンレシーブヤード600yd以上を記録する。
1898年Cardinals創設以来124年の歴史において、600yd以上記録した史上3人目かつ、Top10以内のシーズンレシービングヤードとなります。

・シーズンレシービング10TD
単純にTEとしての歴代新記録です。トップ級のTEでも10TDはかなりハードル高いので望み薄ですが、TE主体で狙えば可能性はありそうなので。

・シーズンレシーブ数56Receptions以上
昨シーズンのZach Ertzが記録したのですが、歴代タイ記録です、実は。なので越えればTEの歴代新記録です。

・キャリアレシービングヤード1000yd以上
他チームによっては1シーズンで記録できちゃうスタッツですが、1000ydを越えると、ARI124年の歴史の中でTEのキャリアレシーブTop10にランクインできます。4年間ARIに所属し続けてシーズン毎250yd記録するだけでもランクイン出来てしまうはずなのですが、パス全盛の昨今でどうして……

・キャリアレシーブ数105Receptions以上
昨シーズンTEレシーブ数トップのBALのAndrewsの記録は107Receptions。1シーズンで記録出来うる可能性のある数ですが、105Receptionsをキャリアで記録するだけで歴代Top5以内にランクできます。

・キャリアレシーブ10TD
キャリアレシーブ10TD、シーズン記録の方でも書いた数ですが、これをキャリで記録した場合、歴代3位タイにランクインします。10以上記録すれば単独3位、20以上で歴代2位まで上がれます。

と、「あれ?意外と狙えそう」と思えるスタッツで創設124年と歴史的には最古参の一角であるARIの歴史に名を刻めます。

それでも越えがたいレジェンド選手 Jackie Smith

 つらつらとARIのTEに良選手が出てこないということを書きましたが、そんなCardinalsのTEにも実は凄い選手がいました。
 それが1963年~1977年にSt Louis Cardinalsに所属していたJackie Smith
1994年に殿堂入りしています。

 キャリアスタッツ 480Receptions 7918Receiving yard 40TD。歴代TEのReceiving yard記録Top10、100試合以上プレーしているTEの1Rec当たりの平均Receive yard記録はトップです。他がしょっぱい記録かつ長く所属することがあまりない中、断トツな記録を持っています。
 Reception、Receiving yard、TD数すべての数字でARI歴代2位の記録を持つ選手の倍以上のスタッツを残しています。シーズン当たりのReceiving yard記録Top10 のうち8つが彼の記録です。
 コンタクトの多いTEというポジションで10年以上プレーできる選手自体が稀ですので、TE不毛の地ARIですがTEの歴代Topになるというのは高い壁があります。
 もし超えられうる選手が出てきたら確実にチームの顔になるでしょうね。

最後に

 引用したトリビア情報をもとにどれぐらいTEが活躍出来ていなかったのかなが気になっていたため、ちょっと調べついでにまとめました。なかなか面白い内容かつ思い外、歴代記録に食い込める要素が多いですね。
 そう考えると2021年シーズン途中に加入したZach ErtzはARIの歴代で考えてもとんでもなく優秀かつ何かしらの記録更新を狙えうる選手だったんだなと思いました。なんとか戻ってきてほしい限りです。

 また、今年は2021年のKyle Pittsのように飛びぬけた選手はいないようですが、スターターに成りえる選手の層は厚そうとのこと。
 TEが軒並みFAのARIも流石に今年は1人ぐらいはドラフトするんじゃないかと思っています。ドラフト選手からも歴代スタッツに食い込んでいける選手が出てきてくれることを願うばかりです。

来たれ、Tight End!! Arizonaで活躍して歴史に名を残そう!!

以上。

参考元:https://www.pro-football-reference.com/

追記:
2023/11/13
この記事書いて早1年半。2022年組生え抜きTEのTrey McBrideが遂に34年ぶりに1試合100yd超えを記録してくれました。
もちろん"Arizona" Cardinalsとしては初です。
Cardinalsの歴史に名を残してくれました。

これからもっと飛躍してくれることに期待したいです!!

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